翌日、WS劇場には蜷川から久部と是尾宛てにスタンド花が届き、感動に震える久部。
一方、八分神社の境内では、大瀬が思いを寄せる毛脛モネ(秋元才加)に、あらたまった様子で話をしていた。警官を辞めた大瀬は、これから役者としてやっていくと宣言。すると、空気を悟ったモネがプロポーズをさせないようけん制し、付き合う可能性はゼロと断言する。
いつもポジティブな大瀬も、さすがに落ち込んだ様子に。そこでモネは、息子・朝雄(佐藤大空)の父親が誰かも聞いてこないこと、自分たち親子がどれだけ苦労したかに興味ないだろうと加える。その口調は明るかったが、大瀬に背を向けて立ち去る顔には、複雑な表情がにじんでいた。
トニー(市原隼人)の代役を蓬莱(神木隆之介)が務める…!?
蜷川から届いたスタンド花を抱きしめながら「僕の舞台にはノイズがあるんだって!」と得意満面に語る久部。一方、それを聞かされている蓬莱省吾(神木隆之介)は、意味が分からず浮かない顔を見せる。逮捕されたトニーの代わりに、彼が急きょ舞台に立つことになってしまったのだ。
失敗することを必死に訴える蓬莱だが、蜷川に認められたという興奮でいっぱいの久部は聞く耳を持たない。
蓬莱は、久部に抗議を聞き入れてもらえなかったことを江頭樹里(浜辺美波)にぼやく。そして、うる爺(井上順)がいた頃が一番楽しかったとこぼすと、樹里も共感する。
久部の熱意を認めながらも、ついていけないときがあると歯切れ悪く話す蓬莱の肩を軽く叩き、励ます樹里。その励ましに、ようやく蓬莱も決意の表情を見せた。
女性用の楽屋に顔を出した久部。パトラはフォルモンとネタ合わせに、モネは準備を終えてグローヴ荘の部屋に戻ったため、倖田リカ(二階堂ふみ)と2人きりに。リカを抱きしめた久部は、おばばからの予言の話を伝える。するとリカが、小屋主になっちゃえば、と思いがけないことを言いだす。
そこに大瀬がやって来て、樹里が呼んでいると言う。そちらに向かおうとした久部だったが、珍しくリカに引き留められた。
大門を追い出してはどうかとささやくリカ。最初は腰が引けていた久部も、弱みを握ればいいと話を続けるリカに引き込まれていく。
