水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』に登場する「WS劇場」の美術セットを、たくさんの写真と動画とともに紹介します。
本作は、脚本・三谷幸喜さん、主演・菅田将暉さん、二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんが共演。1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリーです。
物語の舞台は、渋谷・八分坂(はっぷんざか)。渋谷駅から徒歩8分の場所にあるという設定で、案内所、ジャズ喫茶、ラブホテル、ストリップ劇場がところ狭しと軒を連ねる大人の繁華街です。
1980年代を忠実に再現し、細部までこだわり抜いた美術セットに、視聴者からは「作り込みがすごい!」「楽しい!こういうテーマパークがあったら行きたい」など注目の声が集まっています。
そこで前編では、物語の要となるストリップ劇場「WS劇場」を、後編では主人公・久部三成(菅田)らが集まるジャズ喫茶「テンペスト」の美術セットを紹介。美術デザインを担当している棈木(あべき)陽次さん(フジテレビ美術制作センタ―)と、装飾担当の稲場裕輔さん(京映アーツ)にも話を聞きました。
本当に回るWS劇場の円形ステージ!リカ(二階堂ふみ)らダンサーのポスターも
久部が『クベ版 夏の夜の夢』を上演するストリップ小屋「WS(ワンダフル・ストリップ)劇場」。風営法の改正による規制で、人気が落ちて赤字になり閉鎖寸前。そこへ、久部が芝居をやれば儲かると話を持ちかけ、芝居小屋として新たなスタートを切ります。
階段を下りて左へ曲がると、おなじみのステージと客席が広がっています。リカたちが踊る円形のセンターステージは、なんと実際に回るそう!美術デザインの棈木さんによると、この回転ステージは大掛かりではあるものの、普段バラエティ番組などで使っているものを活用したそうです。
棈木さんはWS劇場について、「実際のストリップ劇場をいくつか見たうえで、ステージの高さや形などをアレンジし、演劇で使用するサイズにデフォルメをした」と言います。「赤を基調とし、画面に必ず赤色が入るように配置しています」と、こだわりも明かしました。
客席の後方には、「華麗な舞姫たち」のコピーとともに、ダンサーたちのポスターが。左から、いざなぎダンカン(小池栄子)、倖田リカ(二階堂ふみ)、毛脛モネ(秋元才加)、パトラ鈴木(アン ミカ)が並びます。
