水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。

好景気に浮き足立つ世相の一方で、渋谷の片隅にはまだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、ときに恋模様も。不器用ながらも、生きることに一生懸命な“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、ときに激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で笑いと涙いっぱいに描きます。

2025年10月29日(水)に放送された第5話のあらすじ完全版を紹介します。

菅田将暉主演!三谷幸喜脚本!水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』登場人物・キャスト一覧

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第5話あらすじ完全版

「一度しくじったからと言って、やると決めたことを見合わせてはダメだ」 テンペスト

いよいよ『夏の夜の夢』公演初日を迎えたWS劇場。久部三成(菅田将暉)が「劇団クベシアター」の旗揚げを高らかに宣言すると、ホールは大きな歓声に包まれた。

公演前のお祓いを執り行うのは、八分神社の神主・江頭論平(坂東彌十郎)と娘・樹里(浜辺美波)。倖田リカ(二階堂ふみ)を目にした論平はデレッとした笑みを浮かべ、娘の冷たい視線を浴びてしまう。

一方、蓬莱省吾(神木隆之介)は、樹里の美しさに言葉を失っていた。

お祓いが終わったホールで、探し物をしていた樹里に久部が声をかける。初日を観てくれるかと強気な久部に、いつもなら即座に断っていた樹里は「考えておきます」と返答した。

その後、ロビーでストリップダンサーたちの写真を眺めていた樹里は、うる爺(井上順)に話しかけられ、なぜお金のために人前で裸になれるのかと疑問をぶつける。

にっこり笑い、彼女たちも僕ら芸人と同じく、人を楽しませるのが好きなんじゃないかと話し出すうる爺。彼女たちは人に脱がされているのではなく、自分の意思で脱いでいるんだという言葉に、樹里は考え込んでしまった。