水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。

好景気に浮き足立つ世相の一方で、渋谷の片隅にはまだ何者でもない若者たちの苦悩と挫折、ときに恋模様も。不器用ながらも、生きることに一生懸命な“人間くさい”人たちが、目と目を合わせ、心と心を通わせ、ときに激しく衝突しながらもエネルギッシュに生きた「1984年」という時代を、三谷ワールド全開で笑いと涙いっぱいに描きます。

2025年11月5日(水)に放送された第6話のあらすじ完全版を紹介します。

菅田将暉主演!三谷幸喜脚本!水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』登場人物・キャスト一覧

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第6話あらすじ完全版

「落ちていくものにあまり追い討ちをかけなさるな!」 ヘンリー八世

劇団クベシアターの初日の出来に落ち込んでいた久部三成(菅田将暉)。しかし、日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)との出会いに、すっかり舞い上がっていた。

是尾の口から敬愛する演出家・蜷川幸雄の名前を聞き、久部は感動のあまり絶叫。

そこへ演出助手・蓬莱省吾(神木隆之介)がやってくる。蓬莱は久部に、反省したうる爺(井上順)へチャンスをあげてほしいと頼みに来たのだ。

是尾との出会いに興奮していた久部は、「あれは彼の役だ」という言葉を残して、うる爺への対応を蓬莱に丸投げ。仕方なく蓬莱は、「ボトムをやれるのはうる爺しかいない」と久部が言っていたと伝える。

久部が期待してくれていると張り切ったうる爺は、打ち上げにも出ずに台本を完全に覚えるとやる気満々。ケントちゃん(松田慎也)との自主稽古に没頭していく。

久部が浮足立って、是尾を打ち上げ会場となるジャズ喫茶「テンペスト」へと案内しようと外へ出ると、呼び止める声が。江頭樹里(浜辺美波)だ。上演前にはツンとした態度だったが、久部に感想を話したくて待っていたと言う。

久部は店の外で待つように言い残し、樹里のことが気になる蓬莱はその場に一緒に残ると申し出る。思いがけず2人きりになれて、少しうれしそうな蓬莱だった。