久部に連れられ、ジェシーや大門と話していた是尾だが、席を外すと風呂須にトイレの場所を尋ねる。トイレを指し示すと、周囲に聞こえないほどの小声で「ご無沙汰しています」と囁いた風呂須。驚いた是尾は、相手を見て顔をほころばせる。

そんななか大瀬が、うる爺が演じるボトム役を真似し始める。巧みな芝居に大いに沸く店内。「もうこの人でいいんじゃないか?」という大門の冗談に、久部が「スケジュール空いてます?」と便乗していると、ふと入口を見た蓬莱の顔色が変わった。

ショックで顔を強張らせたうる爺が、入口に立ち尽くしていたのだ。

うる爺(井上順)にまさかの悲劇が…青ざめる久部(菅田将暉)

久部は笑いながら誤解しないようにと言うも、うる爺には届かない。すっかり自分は降板だと思い込んでしまい、公演の成功を祈っていると笑顔でピースをして出て行ってしまう。

静まり返った店内。うる爺はこの時間まで稽古していたと言い捨て、彼を追いかけるケントちゃん。さらに蓬莱と伴もそのあとを追って、店を出ていく。

翌日以降も引き続きうる爺に出演してもらうことを決めていたと主張する久部を、「うる爺のせいで台無しになったって騒いでいたくせに」となじるモネ。大瀬は大声で自分の責任だと主張し、誰もが後味の悪さを感じていた。

久部は動揺しながらも、いつの間にか是尾が姿を消していることに気づく。さらに、ジェシーから、是尾はお酒を飲みすぎて、本番に遅刻したことで業界に干されたという情報を聞くと、思わず驚きの声をあげる。

そこへ、交番へ行った大瀬が「老人がバイクにはねられた」という知らせを持ってきて、全員の顔色が変わった。大変なことになったと青ざめていく久部。

皆がうる爺の運ばれた病院へと向かい、久部、ジェシー、リカが残った店内。ジェシーは、久部の身勝手で、WS劇場の人々の人生が狂い始めている、うる爺も病院に運ばれることはなかったと話す。それに何も言い返せず、久部は黙り込むばかり。

ジェシーが去ったあと、うなだれていた久部に話しかけたのは風呂須だった。みんな自分の人生を生きている大人なのだから、久部の責任ではないと。

一方、ジェシーの見送りのために店の外まで出たリカは、WS劇場の前に立つ男性(生田斗真)に気づく。振り向いて笑顔になったその男性を見て、リカの顔に動揺が走るのだった。

テンペストを出た久部は、おばば(菊地凛子)のいる案内所にやって来ていた。

そわそわしながら、劇団は解散だと言う久部。そこへ仮歯が、うる爺は全治2ヵ月で命に別状ないと知らせ、久部はほっとしたように大きく息をつく。しかしその2ヵ月間はどうするのか…。

ともかく安堵した久部が案内所から出ると、ちょうど目の前を誘導棒を持っている男性が通りかかる。その男性はなんと、先ほどまで一緒にいた是尾だった。

相関図など、ドラマの基本情報はこちらをチェック!【水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』公式サイト】

<最新放送回は、TVerFODで無料配信!>