グローヴ荘で私物を片付けているはるおに、人気コメディアンの父・ポニー田中(堺正章)が迎えに来ると伝える蓬莱。不器用な励ましの言葉をかける蓬莱にはるおは、久部がフォルモンへの金を着服しないか確認してほしいと頼む。信じられないから、と。蓬莱も険しい表情を浮かべ…。

「ここで学んだことは一生の宝です」と話すはるおが劇団クベシアターの面々から祝福されているところへ、ちょうど出てきてしまったフォルモン。2人が顔を合わせたことに久部は焦るが、そこへ高級車に乗ったポニー田中も到着し、路上は大騒ぎに。

はるお(大水洋介)から強引に預かった150万円を支配人に渡す久部(菅田将暉)

いつか自分も番組に呼んでくれと握手を求めるフォルモンに対し、「どいてもらっていいですか」と冷淡に言い放つはるお。しかし、父の車に乗り込んだはるおは顔をくしゃくしゃにして、涙をこらえる。

残されて座り込むフォルモン。劇団員たちから翌日以降の上演に対する不安の声が上がるなか、はるおの代役に大瀬が名乗りを上げる。コントオブキングスの相方にも提案するパトラの言葉にフォルモンは、はるお以上の相棒はいないとつぶやいた。

久部は、はるおが前金としてもらった150万円を、来週分の売上金の保険として、劇場支配人・浅野大門(野添義弘)と妻・フレ(長野里美)に渡す。法に触れることはしていない、と自分に言い聞かせるように力強く断言する久部。

しかし廊下で待っていた蓬莱は、その金がはるおから渡されたものだと気づいていた。是尾を迎えても一向に先の見えない劇団を続けるのかと問いかける蓬莱を、久部は怒気を含んだ声色で黙らせる。

「こんなこといつまで続けるんですか⋯」と嘆く蓬莱も言葉を続けることができない。その蓬莱が去り、1人になった久部は、頭を抱えて…。

そんな久部の耳に届く、トニー安藤(市原隼人)が自主稽古をする声。夢中でセリフを繰り返すトニーを見た久部は、真剣な表情で演技指導を始める。自分の言葉一つで劇的に磨かれていく芝居に涙を流す久部。その顔には、演劇への純粋な情熱が浮かんでいた。

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