開演時間が迫るなか、久部はロックンロール族の若者たちに観に来てもらえるよう頼みに出かけていった。

その間、ステージではやる気のないもぎりと思われていた毛利里奈(福井夏)が、思わぬ特技を披露して場をつなぐ。彼女は毎日原宿で踊るタケノコ族だったのだ。

一方、劇場入口に、昼からウロウロしていた怪しい老人が再びやって来る。一度は追い払ったフレだったが、老人の粘りに負けて劇場に招き入れた。

いよいよ幕を開けた、劇団クベシアター。奔走していた久部も、パックの衣装に身を包んでメイクをほどこし、本番前の緊張をみなぎらせる。

初日を終えた久部(菅田将暉)は肩を落とすが、運命の出会いも

終演後、客席で弁当を食べるリカとモネ。2人の視線の先では、肩を落とした久部がいた。ふとモネが視線をあげると、フレが入れた老人がまだ劇場内に佇んでいる。

久部はWS劇場の屋上へ。うつろな目で缶ビールを飲み始めるも、座っていたデッキチェアの背もたれが倒れ、ビールを頭からかぶる羽目に。思わず泣き声をあげる久部を、蓬莱が慰める。

明日の予定を聞きに来た伴にも投げやりな態度。伴と蓬莱は目配せを交わし、てきぱきと話を進めていく。

そこへケントちゃんがやって来て、うる爺から話があると久部に声をかける。「会いたくない…」と再び泣き声をあげる久部。

それでも会いに来た久部に、うる爺は開口一番「すまん!」と謝罪。頭が真っ白になった彼は、舞台上で15分間も郡上踊りを続けたのだ。芝居がかった謝罪を続けるうる爺に、久部は「一番演劇を舐めていたのは僕だった…」と、項垂れる。

対照的に、支配人の大門は、久しぶりに客席が埋まったことに大喜び。一方、演劇に詳しいジェシーは酷評する。招待客が多かったため、売上は期待より少ない10万強。それでも続けるという大門に、ジェシーは「いいんじゃない?」と言い残して去っていった。

毎週最低120万を稼ぐ、それがWS劇場を続ける条件。大門から改めてそう告げられた久部は、案内所でおばば(菊地凛子)に愚痴を吐く。

そこへ劇団・天上天下の主宰・黒崎(小澤雄太)と久部を取材した記者が入ってくる。慌てて隠れた久部に気づくことなく、2人は劇団クベシアターの出来をこき下ろした。

まさに満身創痍の久部がWS劇場に戻ると、そこに待っていたのは先ほどの怪しい老人。彼の正体はなんと、大御所俳優の是尾礼三郎(浅野和之)だった――。

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