ロビーの装飾を公演用に変えたり、ホール内の掃除をしたりと、公演に向けて総動員で働く劇団クベシアターの面々。その中で劇場支配人・浅野大門(野添義弘)は、セットのあちこちに、セリフを小さく書いたカンニング用の“アンチョコ”を貼り付けていく。

装飾が終わったロビーには、お祝いのスタンド花が続々と到着。リカや毛脛モネ(秋元才加)宛の花を見たトニー安藤(市原隼人)は、何かを決意して外に出ていった。

その裏では、モネが小学生の息子・朝雄(佐藤大空)から、翌日の運動会で必要な紅白帽がないと言われて焦っていた。モネは他の人には頼めないと、開場1時間前に買い物に出てしまう。

事務所では、久部が記者(宮澤エマ)からの取材を受けていた。久部の活動再開に、ファンとしてはうれしいと笑顔を見せる記者。

久部(菅田将暉)はロックンロール族に囲まれ血だらけに…!?

取材を終えた久部はリカの部屋へ。本番前の心境を心配する久部は「あなたならできる!」と励ますが、リカは背中を向けたままでタバコを吸い始め素っ気ない。

立ち去ろうとする久部にリカは、後ろから抱きしめて安心させてほしいと言い出す。予想外の言葉に、おそるおそる腕を回す久部。しかし、もういい、と言われてしまいパッと離れると、久部は急いで部屋を後にした。

外に出た久部の目に入ったのは、路上でラジカセを鳴らして集団で踊るロックンロール族の若者たち。苛立つ久部がラジカセを勝手に止めると、腹を立てた若者たちに囲まれてしまう。

通りかかった警官・大瀬六郎(戸塚純貴)が割って入るが、すでに久部は傷だらけで、顔からも流血していた。

トニーが恋人・パトラ鈴木(アン ミカ)のために門松のような飾りを作る劇場ロビー。傷だらけのままタバコをふかしていた久部のもとへ、トラブルの知らせが舞い込む。パトラがストレッチ中に肉離れを起こしてしまったのだ。

その場では、人の体より大事な舞台なんてない、と言って公演より体の心配をするように言う久部。しかし、人目がなくなると激昂。パトラは病院へ行き、その間に設定やセットを変更することになる。

さらにここで、モネが紅白帽を買いに出かけていると知った久部は絶叫。近くにいたリカは楽しそうに笑う。