テンペストをあとにしたリカは案内所に立ち寄り、稼げる方法をおばばに相談。今の渋谷で稼ぐのは難しいこと、歌舞伎町に行ったら二度と戻ってこられないというおばばの忠告に、リカは戸惑いの表情を浮かべる。
WS劇場に戻ったリカは、自分宛に頻繁に届く胡蝶蘭の送り主が論平だと知り、自分のファンである彼に頼ることを思いつく。さっそく八分神社を訪れ、スタンド花のお礼を伝えつつ、力を貸してほしいと訴えた。
父親がそんなことになっていると知らない樹里と蓬莱が台本の変更について打ち合わせている横で、床に転がっている久部。夜公演が迫り、それぞれの仕事へと戻るなか、樹里が寝ている久部を起こすと、久部はトロに何も言い返せなかったことが情けないと項垂れる。
論平(坂東彌十郎)がリカ(二階堂ふみ)を守るためトロ(生田斗真)のもとへ…!
夜公演後、八分神社に帰宅した樹里。そこでは論平が家宝の七福神のうちの1体を包み、どこかへ持ち出そうとしていた。
一方、WS劇場では、約束通り是尾が演技の講義を開催。「演じることで一番大事なのは、自分を信じる心」と是尾は語り、猫が肩に乗ったりして甘えてくる様子を演じて見せる。熟練の演技を見て、いないはずの猫が見えると驚く劇団メンバーたち。是尾に惚れこんでいる久部も、名優の演技に陶酔する。
そこへ樹里が飛び込んできて、焦った様子で久部に耳打ち。論平が家宝の七福神を持ち出したのは、リカをトロから救う金を用立てるためだというのだ。
リカを嫌ってはいても筋が通らない今回の話に憤慨する樹里は、怖気づく久部に父のほうが立派だとなじる。さらに、カッコいいところを見せてという樹里の言葉にためらっていた久部もようやく覚悟を決めた。
久部はグローヴ荘へ。大瀬の荷物を漁り、拳銃を見つけるとそれを隠し持ってテンペストへ向かう。
