夜を迎え、ネオンが輝くWS劇場で久部が照明を操っているのは、モネのステージ。客席の後ろには、堅物の警官・大瀬六郎(戸塚純貴)が立ち、風営法違反がないかとショーを見張っている。

人数は少ないながらも、自分のダンスを喜ぶ観客たちに盛り上がり、思わず下着を外してしまうモネ。その途端、大瀬によってショーは中断されてしまった。

モネと大門は事情聴取で警察に連れていかれ、この日は営業停止になったWS劇場。ストリップで脱げないなんてと、パトラが不満を口にするなか、リカはステージでダンスの自主練習をすることに。

久部は彼女の踊りに目を奪われて絶賛するが、「どうして“こんなところ”で働いているんですか」という失言を咎められ、ハッとする。

「獅子座の女に救われる」おばば(菊地凛子)の新たな予言に久部(菅田将暉)は…

そこにやってきた伴に久部は、常連客のリボンさん=神主・江頭論平(坂東彌十郎)の忘れ物を届けるように言われ、八分神社へ。WS劇場に嫌悪感を持っている江頭樹里(浜辺美波)に、WS劇場で働くことになったことをうれしそうに報告する。

彼女が論平の娘と知って一度は忘れ物を持ち帰ることにしたが、潔癖な彼女が正論を語るのを聞いて、父親が常連であることを明かしてしまうのだった。

続いて久部がやってきたのは、おばば(菊地凛子)がいる無料案内所。「仕事を得る」という予言が当たった今、「一国一城の主になる」という残りの予言について尋ねるも、おばばは忘れてしまったと逆ギレ。

しかし「あんた、獅子座の女に救われるね」と、新たな予言を授けられ…。

劇場へと戻ってきた久部を待ち構えていたのは、放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)だ。彼に連れられ、お笑いコンビ「コントオブキングス」の彗星フォルモン(西村瑞樹)と王子はるお(大水洋介)、そして客引き・うる爺(井上順)がいるグローブ荘の一室へ。

そこでWS劇場の今後を尋ねられた久部は、「役者の仕事はされないんですか」と聞き返し、フォルモンに劇団経験があると聞くと目を輝かせる。

古アパートのグローブ荘はダンサーの寮でもあり、一室には母親の帰りを待つモネの息子・朝雄(佐藤大空)の姿も。その廊下で久部は、「WS劇場は大きく変わる」と蓬莱に耳打ち。そのために自分は呼ばれたと語る彼に、蓬莱は「ここで何をやろうとしてるんですか」と尋ねるが、久部はそれ以上の言葉は口にしなかった。

WS劇場の客席に寝そべっていたトニーに、天上天下が公演中の小劇場・ジョン・ジョンまで付き合ってくれと頼む久部。嫌がるトニーだったが、そこへ現れたパトラに「ちょっとは役に立ったらどうなのよ」と叩かれ、渋々立ち上がる。

久部の目的は、自分の舞台装置をWS劇場へ運ぶこと。トニーを連れてジョン・ジョンに来た久部に、主宰・黒崎(小澤雄太)は「またお前と一緒にやりたい」と言うが、久部は「二度と君らとはやるつもりはない」と決別を宣言。

新しい劇団の旗揚げ公演を観に来てくれと大声で言い放つ久部の目には、野心と復讐の炎が燃えていた。