なつ美の思いがうれしい瀧昌だが、海軍の深刻な状況を思い出して表情が曇る。
「帰ってきてから仕事のことをすっかり忘れていた」と話す瀧昌に、ゆっくり休めてよかったと笑顔になるなつ美。
瀧昌はなつ美の手を取り「こんなに休めたのは初めてです」と語りかけた。
翌日、なつ美は真剣な表情で軍服にアイロンをかけていた。その様子を、瀧昌は目に焼き付けるようにじっと見つめる。

アイロンのかかった軍服を手にした瀧昌は、なつ美に写真を撮りに行かないかと提案。そこへ柴原郁子(和久井映見)が現れ、なつ美の服装をあれこれと提案する。
瀧昌(本田響矢)の出立が近いと察し寂しさを募らせるなつ美(芳根京子)
郁子から邦光が艦に戻ったと聞いたなつ美は、瀧昌の出立も近いことを察し、写真館でもそのことばかり考えてしまっていた。
「現像が明日の昼頃になるそうです」と伝えると「受け取って郵送してください」と答える瀧昌。なつ美は悲しみを隠せない。

家に帰り、出立についてきちんと伝えようとする瀧昌。なんとか明るく振る舞おうとするなつ美だが、涙が止まらず「さみしい」とつぶやいてしまう。
そんななつ美に、瀧昌は自分の髪を切ってほしいと、はさみを手渡す。それは瀧昌の父が出立する際、両親が行っていたことだった。
その思いを聞き、なつ美ははさみを受け取る。なつ美に髪を切られながら、瀧昌は両親について話をする。2人の間に静かな時間が流れ…。
