雄太は、贈賄事件の裁判を前に自らの罪を認め、加賀見(高田純次)の汚職について証言する決意を固める。妻・絵美(野波麻帆)に迷惑をかけることを詫びて離婚を提案し、彼女もそれを受け入れた。
公判後、雄太は会社に退職願を提出。通報者であった営業部部長・小松(池田良)は謝罪するが、雄太は責めることなく、小松の行動は正しかったと諭す。
肇は、プロデューサーの小野寺さつき(中越典子)から、制作を請け負うことが決まった石渡会長(近藤芳正)の自伝映画への資金停止を告げられ、降板する決断を下す。
紀介は、加賀見が収賄容疑で逮捕されたニュースを確認する。白馬と鶴見巡査(濱尾ノリタカ)もニュースを知り、雄太たちの行動が結果につながったことを受け止めていた。
雄太と健人(松村雄基)は、自分たちの過去に向き合う。
かつての記憶を取り戻した雄太は、これまでマチルダの失踪が自分たちのせいだと思い込んでいたきっかけが健人ではないかと言い出す。実は、健人が雄太に対して責任を示唆するような言葉を投げかけていたことが原因だったのだ。
健人はそれを認め、罪の意識を雄太たちに押しつけて逃げていた、と告白。自らも会社を辞め、やり直す決意を明かす。
紀介(津田健次郎)は雄太(反町隆史)らが予想もしなかった“骨の真相”を告白
雄太は、保管していたマチルダのものと思われる骨とボールペンを、白馬が働く「ガンダーラ珈琲」に持ち込む。店には肇と紀介、鶴見も集まっていた。
鶴見は、マチルダ失踪事件の実行犯である多胡(梶原善)だけでも逮捕するため、単独で捜査を続ける決意を示し、3人に証拠として遺品を保管しておくよう頼み、その場を後にする。
しかし紀介は、どこか浮かない表情で骨の火葬を提案。不審に思った雄太たちが理由を問うと、紀介は、マチルダのものではないと断言。なんと、自分が骨とボールペンを沼の跡地に埋めたと告白した。
驚き、言葉を失う雄太たち。紀介は、過去の出来事を語り始める。
2年前、紀介は病を患い、死を意識していた。身辺整理をしているときに映研時代の写真や資料を見つけ、マチルダのことを思い出す。ふいに、やり残したことがあると思い、死ぬ前にそれを果たさなければならないと考えたという。
手術は成功したものの、再発の可能性や年齢を考え、いつ死んでもおかしくないという思いは消えなかった。
やがて紀介は、偽物の骨を使って事件を仕立て、雄太と肇を巻き込むことで、過去の真相に迫ろうとしたのだ。
海外のサイトで人骨を購入し、マチルダのものに見せかけたボールペンもネットで手に入れ計画を実行したと説明する紀介。
雄太は、警察が骨を鑑定していれば紀介が罪に問われた可能性があると指摘し、その軽率さを非難する。しかし紀介は取り合わず、この骨を発端に真相にたどり着けたと言い、この5ヵ月間のことを後悔していないと語った。
後日、4人は骨を無縁仏として納骨し、慰霊碑の前で手を合わせた。帰り道、雄太は、かつてマチルダと交わした約束について語り始める――。
1988年の大みそか。ユンたちは、自主映画『ラムネモンキー 炭酸拳』のクライマックスシーンの撮影場所を丹辺市の高台に決め、立ち回りを話し合っていた。
そこへやってきたマチルダは、鞄に忍ばせたテープの存在を感じ、思い詰めた表情を見せる。そして、3人に映画の主人公が自分より強い相手に挑む姿を引き合いに出し、現実でも同じように戦うかと問いかける。
ユンとチェンは迷いなく戦うと答え、キンポーも同じ覚悟を明かす。マチルダはその言葉を受け、大人になって嫌なことや汚いことに直面しても、今の気持ちを忘れないでほしいと伝え、映画を完成させることも約束させる。
さらに、この場所がいずれ立ち退きになることや、自分は臨時採用で、やがていなくなる存在だと語る。そして自身の行き先は「月のはるか彼方」だと冗談めかし、自分のこともすぐに忘れてしまうだろうと口にする。
最後に3人の頭をやさしくなで、約束を守るよう言い残し、その場を去っていった。
白馬はその話を受け止め、3人はマチルダとの約束を果たせなかったことを認めつつも、失踪事件を進展させられたことを一定の成果とする。
そして、もう集まることはないと語りながら、互いに感謝を伝え、それぞれの道へと別れる。


