昼の八分坂について「繁華街の“裏路地感”が出るように、さまざまな自動販売機を設置したり、自転車を置いたり、タバコやポイ捨てされたゴミも置くなど、雑多な“飾り”を意識しました」と稲場さんが装飾のポイントを説明。
棈木さんは「歓楽街の生活感、街の経年劣化が感じられるようなエイジング(汚し加工)をして、昭和感が出るようにしています」と語り、太陽の下で鮮明に映し出される街の作り込みにこだわりが。
夜の八分坂は計算されてつくられた!?苦労して用意したレトロな街灯にも注目
夜の八分坂は、煌びやかでまばゆい光が印象的。「正面(アーケード側)から見たネオン看板の重なり具合は、WS劇場を中心に、大きさや色味、形など細かくこだわりました」(棈木)と、計算して配置されているそう。
また、棈木さんは「装飾部さんが用意してくれた、レトロな街灯が街の雰囲気を出すのに効いていますね」とも。この街灯、稲葉さんによると「時代ものということもあり、用意するのに苦労しました。写真資料をもとに、今も製造販売されているところがないか探したのですが、すでに販売しておらず。新たに作ってもらっています」と明かしました。
