脚本・三谷幸喜さん、主演・菅田将暉さん、共演・二階堂ふみさん、神木隆之介さん、浜辺美波さんによる、水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』。

本作は1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。

世界のニナガワが久部を絶賛!?この出会いは起死回生のチャンス?

物語の舞台は、渋谷・八分坂(はっぷんざか)。渋谷駅から徒歩8分であることからその名称で呼ばれ、案内所、ジャズ喫茶、ラブホテル、ストリップ劇場らがところ狭しと軒を連ねる大人の繁華街です。

自身の劇団を追い出された劇団演出家・久部三成(くべ・みつなり/菅田)は、八分坂にあるWS劇場を「東京で一番の劇場にする」と高らかに宣言し、八分坂の人々とともに理想のシェイクスピア劇を作ろうと奔走。

今は、クベ版『冬物語』を上演中だが、客足は伸びないどころかトラブルはあとを絶たず、劇場閉鎖の足音は着実に近づいていました。

第9話では、クベ版『冬物語』を食い入るように見つめる男が。上演後、巫女の樹里(浜辺美波)に近づき「ちょっと、うかがいたいことが」と話しかけます。ほどなく、樹里から「あなたに会いたいっていう人が、テンペスト(ジャズ喫茶)で待ってます」と告げられた久部が入店すると、そこで待っていたのはレジェンド演出家・蜷川幸雄さん。

「今日の舞台。観させていただきました」と、にっこり笑顔を見せる蜷川さん。敬愛してやまない“蜷川先生”を前にした久部は、感動のあまり震えが止まらず…。

蜷川さんを演じたのは、小栗旬さん。告知無しのサプライズ出演となりました。

小栗さんは、三谷さん脚本の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年/NHK)では主演を務め、三谷さん作・演出の舞台『いのこりぐみ』(2026年1月30日より上演予定)への出演も控えています。

菅田さんとは、月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』(2012年/フジテレビ)、映画『銀魂』シリーズ(2017年ほか)、映画『キャラクター』(2021年)などで共演。

1984年当時、若者を中心に熱狂的なファンを持つカリスマ演出家だった蜷川さんは、1970年代より『ロミオとジュリエット』『リア王』『ハムレット』『マクベス』といったシェイクスピア劇を上演し、圧倒的な人気を誇りました。

今回、蜷川さんを演じた小栗さんは、20歳のときに蜷川さん演出『ハムレット』(2003年)に起用されて以来、蜷川作品に欠かせない存在に。