台本の読み合わせが始まる。
ヘレナ役のリカと、ディミートリアス役のはるおがセリフを交わすと、フォルモンが野次を飛ばす。続いてライサンダー役のトニーの番になるが、トニーの声は小さすぎてほぼ聞き取れない。
そんなメンバーを尻目に、うる爺はロバの頭部に見立てた段ボールをかぶり「ロバだけに狼狽してるのか!なんちゃって」とアドリブ全開。一同の笑いを誘うものの、当然久部は激怒する。

久部(菅田将暉)のシェイクスピアに対する思いは劇場の面々には通じず…
さらに、まるでやる気がなく、セリフに文句をつける毛脛モネ(秋元才加)。そんな彼女に対し、久部はシェイクスピアは“詩”であることを説明するが理解されない。
怒りで顔を赤く染めた久部は、灰皿を掴んで立ち上がる。それを諌めるようにリカがお手本を求めた。

おもむろにステージに上がった久部は「我ら役者は影法師」と、自身が演じる妖精・パックのセリフを役が憑依したかのように披露。拍手する者、引いている者⋯。蓬莱は、そんな面々をクールダウンさせようと休憩を告げるしかなかった。
1人ステージで台本と向き合うリカに近づく久部は、読み合わせで見せた芝居に賛辞の言葉を送る。だが、リカは灰皿を手に怒髪天だった久部の態度を注意し愛想がない。

久部は今後も助言をしてもらえるようにお願いをし、暴走しがちな自分を省みる。しかしリカは、これまでの自分の行動はすべて「ストリップに飽きただけ」ということが理由だと告白。久部が、リカの自分への好意だと思っていた行動のすべてが勘違いだったのだ。
「ここに芝居を愛している人間なんて1人もいない」と断言するリカ。その言葉を受け、久部も自分を追放した劇団「天上天下」への復讐のためにWS劇場の人間を利用しているに過ぎないと声を荒らげた。
八分神社の境内を掃除する神主の娘・江頭樹里(浜辺美波)の前に、チラシを持った久部が現れる。
シェイクスピアを知っているかと嘲笑的に聞く久部に対し、鼻息荒く「知っている」と答える樹里。「見たことあるかなあ」と久部は彼女の虚勢を見抜きつつ、自らの『夏の夜の夢』のチラシを渡して颯爽と去っていった。
