やがてWS劇場では、完成した上演台本が役者陣に配られる。ホチキスで台本をまとめる面々をよそに、紐でまとめた台本を手にした客引きのうる爺(井上順)は、「1回読んだら不思議と頭に入っちゃうのよ」と余裕顔だ。
一方、グローブ荘で疲れ切って熟睡していた久部の横に添い寝したリカが「台本みんなに配りました」と囁く。すると、びっくりした久部は寝ぼけ眼で動揺するばかり。

WS劇場の受付では、はるおが蓬莱に「君は抜けてもいいんだよ」と諭すように話している。しかし、蓬莱はコントオブキングスも、WS劇場も好きだとしたうえで、久部に興味があると話す。さらに、クイズ番組で問題をを考えるよりも、演出助手のほうが自分に向いている気がすると決心を伝えた。
蓬莱(神木隆之介)によってキャスティング発表!トニー(市原隼人)らも配役
その蓬莱が、集まった劇場の面々の前で『夏の夜の夢』のキャスティングを発表する。
ダンサー、芸人のみならず、用心棒のトニー安藤(市原隼人)や劇場支配人・浅野大門(野添義弘)、スナック「ペログリーズ」のケントちゃん(松田慎也)までもが配役された。

演出助手の役目を問う蓬莱に対し、久部は「演出家から目を離さないこと」と返す。さっそく、劇場スタッフの伴工作(野間口徹)とともにストリップで使用していた衣装や機材から公演で使えそうなものを物色。だが、ステージ用の照明であるパーライトがないことに気づく。

そこにモギリの毛利里奈(福井夏)がやって来る。蓬莱によると彼女は「演出助手の助手」。毛利が差し出す『夏の夜の夢』の自筆のチラシは久部に気に入られたようで、100枚コピーすることに。久部は、渋谷の劇場、八分坂の飲食店にそのチラシを撒くように蓬莱に指示した。
