ことしも、台風や大雨の被害が心配される季節を迎えます。

今回ご紹介したように、災害リスクの大小はその場所ごとの小さな地形にも左右されます。地形の特徴を知るには、どんな方法があるのでしょうか?

~台風・大雨シーズンに備える~地形の特徴を色塗りして知ろう

この連載で何度となく取り上げている「地理院地図」。国土地理院が、地図をウェブ上で提供しています。

この地図には、「自分で作る色別標高図」という機能があり、高いところは赤っぽく、低いところは青っぽく、自分で塗り分けることができるんです。

地図に鮮やかに色がつくので、お子さんのいらっしゃる方は、一緒にやってみると楽しく学べるかもしれません。

赤羽駅周辺を塗り分けてみると、この通り!

地理院地図をもとに作成

「赤羽台」は標高が高いのでオレンジ色に。逆にその隣には、細長く水色のエリアがのびています。これが小さな「谷」地形ということですね。

狩野川台風の慰霊碑があるのは、地図中央、自然災害伝承碑の地図記号があるところです。いかがでしょうか?オレンジ色(標高が高い)と水色(標高が低い)のちょうど境界に、石碑が建っていることがわかります。

こうして、地域のいろいろな場所にどのような特徴があるのか、地図をみながら確認すると、新たな発見があるはずです。

また、がけ地でも、地点によっては対策工事が進むなどで、災害リスクが抑えられていることもあります。ぜひ、ハザードマップなどの情報とあわせて、参考にしてみてください。