2026年1月28日(水)、フジテレビアナウンサー5人が「料理」をテーマに執筆した『おしゃべりな食卓 フジテレビアナウンサー短編小説集』(徳間書店)が発売されます。

このたこのたび、入社2年目の上垣皓太朗アナが、タイトルの『おしゃべりな食卓』をイメージして、カバーイラストの描き下ろしに初挑戦しました。

巻末には、著者5人が本書の成り立ちや思いを語り合う座談会も収録

幼いころから絵を描くことが好きだったという上垣アナは、タイトルを聞いて、いろいろな人が食卓を囲んでいるところをイメージ。おにぎり、ビール&枝豆など幅広い世代が好む食べ物を色鮮やかに描きました。

上垣皓太朗

上垣アナがカバーイラストに挑戦する姿は、フジアナ公式YouTube『フジアナch.』で、12月29日(月)より配信されます。

本書は、料理は科学だと言いきるシェフ、家事育児のストレスが爆発して家庭での料理担当を夫に一任する母親、朝食をめぐって親とけんかしてしまう小学生、都会の生活を謳歌(おうか)しつつ故郷の梅干しに引かれる女性会社員、ロールキャベツを作ることで結婚や仕事や過去の恋へのもやもやがほどけていく独身女性など、料理をテーマに描かれる物語が連なるアンソロジー。巻末では、アナウンサーの著者5人が本書の成り立ちや思いを語り合う座談会も収録されています。

作品&著者

「満天のハンバーグ」 安宅晃樹(フジテレビアナウンサー)

料理を「化学」と信じる天才シェフ・龍。亡き妻の味を再現してほしいという常連客の願いに向き合うなかで、数式ではたどり着けない答えに直面する。偶然焦げた玉ねぎが呼び起こしたのは、記憶と愛情の味だった。

「カレーリレー」 佐々木恭子(フジテレビアナウンサー)

仕事と育児に追われ、限界寸前の那子。ある夜の小さな衝突をきっかけに、夫は「料理」を担う決断をする。家族をつなぎ直したのは、夜な夜な煮込まれる一鍋のカレー。役割を手放し、分け合うことで、食卓は再び温度を取り戻していく。

「母からの梅干し」 島田彩夏(フジテレビアナウンサー)

都会で働く未希は、失恋と挫折から心身の限界を迎える。実家から届いた母の作った梅干しを口にしたとき、忘れていた記憶と愛情がよみがえる。味の違いに気づき、帰郷した先で知るのは、変わらず支え続けてくれた母の思いと、自分の人生を歩み直す力だった。

「鯛の鯛」 西山喜久恵(フジテレビアナウンサー)

旅館で育った少女・ふみは、忙しい母に甘えられず、朝食をめぐる出来事から大きな叱責(しっせき)を受ける。曽祖母と囲む鯛の浜焼きで「許すこと」の意味と向き合い、家族の思いを知る。小さな骨〈鯛の鯛〉が、心の成長をそっと導く物語。

「もやもやのロールキャベツ」 宮司愛海(フジテレビアナウンサー) 

仕事に追われる31歳の真美は、金曜の夜、1人でロールキャベツを作る。刻み、包み、煮込む工程の中で、結婚や仕事、過去の恋へのもやもやが、静かにほどけていく。選ばなかった人生も抱きしめながら「今の自分」で生きていいと気づく。