40代女性「安い、安い、最高。このご時世にこの値段で飲めるんだみたいな」

物価高の今…実は都内で、コスパの良さから注目を集めている街があるのを知っていますか?

「SUUMO住みたい街(駅)ランキング」によると、今年の総合1位は9年連続で「横浜」でしたが、一方で、順位が急上昇した自治体のランキングでは、トップ5に「東京・北区」、「東京・板橋区」など東京の北側、“東京ノース”と呼ばれる地域がランクインしたんです。

一体なぜなのか?
その理由を探ろうと『ノンストップ!』がまず向かったのは、このランキング4位の「東京・板橋区」の商店街です。

取材スタッフ「時刻は7時前なのですが、見てください、こちらすごい行列ができていますね」

行列の先を見てみると…、行われていたのは、餅つき。

ここ、板橋宿不動通り商店街では、月に1回朝市を開催。その名物が、活気あふれる餅つき。

つきたてのお餅は、その場で丸めて、1パック2個入りで400円です。

板橋区民:
昔は300円ぐらいだったんですけど、それでも、多分物価高で結構頑張って、値段を抑えてくれてるなっていうのは、ちょっと実感しております。

朝市では他にも、新鮮な鯛が500円! 洋食器製造で有名な新潟・燕三条のスプーンやフォークが50円など、お買い得商品が盛りだくさん。

さらに、板橋区が誇る、一大スポット「ハッピーロード大山商店街」に向かうと…

こちらのベーカリー「丸十製パン」ではカレーパンが大人気。カレーパングランプリで金賞を受賞したこともある絶品パンは、お値段250円。

利用客:
こんなにおいしくて、すごく値段も良心的なので、好きです。

さらに、人だかりができていたのは、

利用客「かぼちゃコロッケ1つと、唐揚げを6個ってできます?」
店員「いいですよ」

創業90年の「アライ精肉店」が作る、130円のコロッケや170円のメンチカツ、昔から変わらない懐かしさのある味が人気です。

アライ精肉店店長:
もう作るのもコストも大変なんですけれど、なるべく、お客さまに還元できるように(価格は)据え置きで、販売させていただいています。

そして、「住みたい自治体ランキング」で板橋区よりもさらに順位を上げ、上昇度1位となったのが「東京・北区」

SUUMOリサーチセンター研究員 江原亜弥美さん:
北区といえば、赤羽や十条など昼間からせんべろで、安く飲める商店街が充実していて、人気が高まっています。

1000円で満足できる高コスパを意味する「せんべろ」。実際に日曜日のお昼過ぎ、北区・赤羽の居酒屋にいくと大勢お客さんでにぎわっていました。

そのお客さんたちを驚かせていたのが、

店員「お通しの唐揚げです」
利用客「でかいですね」

ドリンクを頼むとお通しとして付いてくる1個100g以上の特大唐揚げ。その山盛り具合は、スマホの長さとほとんど一緒!

利用客:
これでお腹いっぱいになりそうな量ありますね。満足ですね。本当に最高ですね、コスパが。

そして夜も深まり、灯りがついたこちらの「スナック雪子」。
席に着くと、まだ何も注文していないのに、マスターが持ってきたのは皿からあふれんばかりのまぜそば。さらに大盛りのお皿が次々とテーブルに並んでいきます。

マスターに料金を聞いてみると?

スナック雪子マスター太郎さん:
メニューはない。その日その日で違う。これは食べ物全部無料だからうちは。

こちらのお店では、一人1980円のセット料金を払うと、ソフトドリンクやカラオケ歌い放題に加えおつまみという名の“人情フルコース”が大量に運ばれてくるんです。

雪子ママ:
はいはい、食べてください。

番組スタッフにも気前よく、料理を振る舞ってくれた雪子ママ。

利用客:
現代になくなっちゃってる場所じゃないですか。あったかさ、少なくなっている人のあったかさがある場所だと思います。

そう、赤羽の魅力は、「安さ」だけではありません。コスパが良く、人情あふれる町。それが “東京ノース”。

子育て世代からも人気急上昇のワケ

SUUMO 池本洋一編集長に、北区・板橋区魅力の共通点を聞きました。

① 色々な場所に電車・バスで行きやすい
② 魅力的な商店街がある
③ 住居費が安いと感じる
④ 物価が安いと感じる

SUUMO 池本洋一編集長:
マンション価格が2倍くらいに上がっていて、家賃も2割くらい上がっているなかで、共働きで一定の時間で帰れる範囲内で、タイパコスパそして物価高もあるので、できれば生活費も安くということで注目されているんだと思います。

さらに女性や子育て世代に人気というデータもあるそうです。

女性の人気は北区、板橋区ともに急上昇。
夫婦(共働き)と子ども世帯の北区への投票率は18.9%(前年比2.9ポイント上昇)、板橋区への投票率は19.7%(前年比1.7ポイント上昇)とどちらも人気が上昇しているという調査結果に。

なぜ、このような結果が出ているのか区民のみなさんに聞きました。

板橋区民(1歳の子どもがいる女性):
やっぱり子育てとかには手厚いので、そういうのはすごくありがたい。まだ住める価格帯のところってなってくると板橋はすごくよかったです。

板橋区民(5歳の子どもがいる女性):
動物がいる公園があって、無料でお馬さんに乗れたり、モルモットに触れたりっていうので。

板橋区で子育て世代に人気なのは、住宅街のど真ん中にある「こども動物園」。
子どもを対象に無料で馬などに触れ合い、動物の世話を通じて子どもたちの感性と好奇心を引き出す狙いだそうです。

さらに東京・北区では…

北区民(子育て中の女性):
子育てに重きを置いたら、公園もいっぱいあってみたいなところで(北区を)選びました。

ユニークな公園や施設が点在していて、敷地内に博物館ゾーンがある「飛鳥山公園」は、王子駅の目の前。

さらにJR十条駅前には3Dプリンターなどの最新デジタル機器を子どもでも使える公共施設「ジェイトエル」も。
子どもと通える体験スポットの充実が子育て世代からの人気につながっています。

人情商店街に高コスパの店、さらに子育て支援の充実など…、“東京ノース”注目です。

(『ノンストップ!』2026年5月19日放送より)