オペレーター「もしもし、退職代行ガーディアンです。〇〇さんのお電話でお間違いないでしょうか。お電話での相談希望とのことでご連絡しました」

ゴールデンウィーク明けの5月11日月曜日。
オペレーターが電話をかけていたのは、退職代行サービス「ガーディアン」。

民営ではなく、東京労働経済組合が運営しており、退職代行の実績は5年間で2万件以上にのぼるといいます。

退職代行ガーディアン・長谷川義人代表:
やっぱりゴールデンウィーク明けっていうのは長期連休になるので、通常の土日と比べると1.5倍~2倍ぐらいは多くなっていますね。

4月から約1カ月…長期休暇明けのこの時期は、退職への思いが高まりやすいといいます。
その要因のひとつには、入社、昇格、部署異動など環境の変化による疲れや不調
「五月病」と呼ばれることもあります。

マイナビの調査では、正社員のうち約5人に1人が「五月病」を経験。そのうちの約2割は「五月病」をきっかけに転職したといいます。
この「五月病」について医師は、軽視できないと警鐘を鳴らします。

西新宿セルフライフ内科クリニック・橋本将吉院長:
環境の変化に心と体がついていかず、自律神経が乱れた状態が「五月病」の特徴
となっています。放置をしてしまうと、うつ病や適応障害など、深刻なメンタル不調に進行する危険性があるため、早めの対処が重要です

多くの人々を襲う「五月病」。その対策を、スタジオで解説いただきました。

4月→やる気 5月→ギャップ 五月病の原因 最近は気象の影響も

堀池亮介フジテレビアナウンサー:
やはり4月というのは入社や入学など新生活が始まるということで、やる気や緊張があります。

しかしその4月を経てゴールデンウィークが明けると、これまでとのギャップによって様々な症状が出てきてしまうということです。

橋本将吉院長:
いろんな症状が出てくるんですが中でもやっぱり無気力やる気が出ないっていうのが大きいですね。やる気が出ないと昼間の活動量が減ってしまって、それが夜の不眠につながったり、寝られないと今度また頭痛や、お腹も空かないとか意欲の低下につながったりというのが大きいですね。

堀池アナ:
放置してしまうとうつ病などに進行する危険性があるんですか?

橋本将吉院長:
うつ病って「言われるとすごく嫌だな」、「言えないな」っていうのがあると思うんですけど、こういったちょっとしたきっかけから徐々に徐々に広がっていってしまって、それが適応障害だったりうつ病だったりという診断になっていってしまう。なので早めに自分の症状に気づくというのは重要ですね。

堀池アナ:
五月病の症状ですが、実は近年変化が起きているというんです。こちらです。

〈五月病の主な症状の調査(ヘルスケアテクノロジーズより)〉
2024年5月
1位 ストレス
2位 元気・やる気・興味がない
3位 不安
4位 職場の労働環境

2025
年5月
1位 ストレス
2位 不眠
3位 不安
4位 頭痛、食欲不振など

1位がストレスなのは変わらないんですが、2位に不眠、4位には頭痛・食欲不振など身体的な不調というのが上位に入ってきています。

橋本将吉院長:
最近皆さん感じられていると思うんですが、寒暖差がすごく激しいんですよね。特に去年5月に比べて今年は10℃以上の差があると言われているので、昼間はちょっと暖かいから体を動かせたものの、夜は急に寒くなってしまって「何着たらいいんだろう」とか「どんな格好で寝たらいいんだろう」っていうのが睡眠時間につながったり不眠だったり頭痛につながってしまうということですね。

3つ当てはまると危ない?五月病チェックリスト

では、具体的にどんな状態になっていると五月病の危険があるのか、橋本院長にチェックリストを作成いただきました。

〈五月病のサイン チェックリスト〉
□二度寝 三度寝 または1時間以上寝付けない
□朝ご飯を抜く 逆に夜食べ過ぎる
□趣味などへの意欲の低下
□人間関係で常に悩んでしまう
□休日なのに疲労が取れない 緊張感がある
□普段なら起こらないことに感情的になる
□トイレに必要以上に長くいる
□歯磨きや整髪など身だしなみを気にしない

橋本将吉院長:
3つ以上当てはまってくるとちょっと危険を感じた方がいい
かなという。自分の何かしらのきっかけに気づくっていうのはすごく大事なので。

対策についても解説いただきました。

〈五月病の対策〉
①週に1日「最低限でOKの日」設定
②就寝・起床時間を一定にする
③「休むこと」に罪悪感を持たない
④休み明けは出社した自分を褒める

橋本将吉院長:
特に日本人はそうなんですけど、やる気が出ないと「頑張らなきゃ」「もっとやらないと周りに迷惑かけちゃう」って思いがちなんですけど、それが逆に自分を追い込んでしまったりするので、「ちゃんと会社行けたし大丈夫」「学校行けたから大丈夫」っていう、「自分を許してあげる」。無理しない、大丈夫大丈夫っていうのがすごく大事かなと。

子どもも五月病に?

堀池アナ:
さらに、五月病は実は大人だけではなくて子どももなってしまいがちだといいます。何歳頃から気をつけた方がいいんでしょうか。

橋本将吉院長:
徐々に年齢が上がってきたとき、だいたい目安としては15歳ぐらいが気になるところですね。中学や高校に上がるタイミングで、思春期やいろんなことを気にするようになる時、この時に多いですね。

子どもならではの症状もあるといいます。

〈子どもの五月病 サイン〉
・朝起きられない
・興味を持ったことに関心を示さない
・食欲不振
・口数が減った

橋本将吉院長:
食欲不振は特に大事かと。子どもってこれから成長する、栄養がすごく大事という時期なので、きちんと栄養バランスを考えてご飯を食べてもらってというのが大事ですね。

また、起床時間を固定して生活のリズムをしっかり作る、休日は予定を入れずに「習い事を休んでいいんだよ」と伝えてあげる、症状に焦らずに待ってあげるということも大事だといいます。

橋本将吉院長:
やっぱり自分に自信を持つっていうのがすごく大事で、「生きてていいんだ」とか「楽しい」とか、本当に小さいときの子どもの時の気持ちを思い出すというか、好奇心、そういうのがすごく大事かなと思います。

(「ノンストップ!」2026年5月13日放送より)