長倉家の長女・水谷典子(飯島直子)は、スーパーで試食品提供のアルバイトをしていた。
そこに1人の女性客が声をかけてくる。長らく真平の主治医だった医師・門脇の妻で、看護師でもある女性だ。そこで典子は、思いがけない話を聞く。
万理子(内田有紀)の“成長”を喜ぶ千明(小泉今日子)だが…
その夜、千明からメッセージをもらっていた万理子は、千明の家へ。
いつもマイペースな彼女だが、どうも最近は様子がおかしい。企画を出すよう言ったことで不安を抱えているのではないかと、千明はうつむく万理子に優しく語りかける。
過去にも、2人には似たような出来事が…。かつて万理子は「違う世界に飛び出すことより、今いるこの世界の中で頑張ることのほうが私には幸せなのです」と、千明から離れて働くことを強く拒んだのだ。
今回は自分と一緒だから大丈夫だろうと思ったが、軽率だったと謝る千明。

対する万理子は、千明のアイディアを形にする才能があるものの、自分自身がやりたいことは皆無で、それを誇りに思っている…そう言いながらも、目からこぼれる原因不明の涙に戸惑っていることを明かす。
彼女を抱きしめて、親離れだと千明が褒めると、成長なんかしたくないと泣いて暴れる万理子。
そんな彼女に千明は、今すぐじゃなくていい、いつか自然と自分が書きたいことが生まれたときに形にすればいいと、愛おしそうに見つめる。
「いつか、心の成人式を迎えるんだよ。そのときは一緒にお祝いしようね」と。
朝の砂浜で和平の娘・えりな(白本彩奈)は、いつものように作品の素材を求め、流れ着いたゴミを拾っていた。
そこへ以前も見かけた青年・木村優斗(西垣匠)がやってきて、絡んだワイヤーを置いていく。

「ゴミ捨て場じゃないんだけど?」と咎めるえりな。「役に立たないゴミもあるってことだ」とワイヤーを持ち帰ろうとする優斗。
それを追いかけたえりなは、ワイヤーを受け取って青年は「ありがとう」と微笑む。