そんなとき、会社からトラブルの連絡を受けた千明は慌ただしく会社へ。さらに和平のスマホにもトラブルの電話がかかってくる。
「助けて、くらちゃん!」と和平に電話をかけてきたのは、観光協会で通訳のアルバイトをしている早田律子(石田ひかり)だった。
ツアー客の中に1人で参加している未亡人がおり、家族や夫婦で参加している他のツアー客に苛立ちを募らせ、ケンカになったという。
律子(石田ひかり)の“未亡人”“サレ妻”アピールに翻弄される和平(中井貴一)
幸い和平が到着する頃には律子が場を収めており、茶屋の縁台に並んで腰かけて、事の顛末を聞くことに。
その報告のなかで和平を「くらちゃん」と呼ぶ律子に対し、自分たちは愛称で呼び合う仲だったかとやんわり問う和平。しかし律子は父の遺志を継いでそう呼ぶと言い、エキセントリックな妄想を繰り広げる。
さらに律子は、死んだ夫が不倫していたことまで明かす。

「“サレ妻”なんですか?」と和平。「はい⋯」と思わせぶりな微笑みを残して立ち去る律子。
一方的に翻弄され、和平は「なんで俺の周りって、ああいう人しか現れないんだよ」と、うんざりした顔で見送った。
そこへ会話の一部始終を聞いていた、知美の母・大橋秀子(美保純)まで楽しそうに現れ、頭を抱えた和平は、「こんなことで困りたくないよ!どうせ困るなら鎌倉のことで困り…」と言いかけ、自分の口からこぼれた言葉にハッとする。
万理子(内田有紀)たちが待つスタッフルームへ到着した千明は、仲間にニュースを報告。

一つは、彼女たちが手掛けてきたドラマシリーズの放送時間が昇格するという良いニュース。もう一つは、昇格するのに予算はまったく増えないという残念なニュース。
がっかりしながらも再び結束を強めた千明たちは、またスタッフのことをヒアリングして、それぞれの人生をわかち合う。