小泉今日子さんと中井貴一さんのW主演ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』の、最終回先行試写上映会が6月17日に行われ、上映後に小泉さんと中井さんがサプライズ登場して観客を沸かせました。
本作は、古都・鎌倉を舞台に、テレビ局プロデューサー・吉野千明(小泉)と、鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。
小泉今日子&中井貴一 次の11年は?「元気で健康に」「受け継いでいく」
イベントでは、小泉さんと中井さんが、観客や取材陣から寄せられた質問に答えました。思い出のシーンについて聞かれると、天を見上げて考え込む2人。
小泉さんは「反響が大きかったのが第1話で。(千明が)なんでもないところで転ぶんですけど、周りの女性からの反響が大きくてですね。友だちが2人、千明さんと同じ現象が起こって骨折しました」と明かし、観客を驚かせました。

中井さんは、本作の特徴でもあるテンポの良いセリフの掛け合いについて、「“ひと間”違ったら面白くない」と、その難しさを解説。
「立て板に水のごとく言わなきゃいけないところは、考えている倍の速度で言わないといけない。コメディをやる時は、0.1秒の間を無駄にしちゃいけない。だから、楽しいと思いながらも常に臨戦体制でした」と振り返りました。
さらに、「よく、アドリブですか?って聞かれるんですけど、アドリブはないんです。ちゃんと(小泉さんと)2人で話し合って、台本に起こしてやっていく」とも明かしました。

ただ、どうしてもアドリブが出る場面もあるのだとか。
中井さんは「最後、監督がカットをかけない瞬間があるんですけど、この世代って監督がカットをかけるまでは芝居を続ける。すると小泉さんは、僕がどんなことをやってもビックリするくらいのアドリブで返してくる。それが信頼。お互いに節度がわかっているからこそ、お互いに良いパートナーだと思う」とコメント。
小泉さんは「ありがたきお言葉。本当に背中を追いたい先輩ですね」と、中井さんに尊敬の眼差しを向けました。

そして、11年ぶりとなった今回の続編にちなみ、「今から11年後の自分と、理想の人生設計は?」という質問が。
小泉さんは「来年60歳になるので、今後どんな人生を歩みたいと思うかは、60歳になった瞬間に考えるために、自分自身のサプライズとして取ってあります。元気で健康で、何かものをつくっているのは変わらないだろうな」と笑顔に。
中井さんは「生きてます…ね?」と笑いながらも、「年齢がいくと、そういう考えに落ち着いちゃう。ここから先の11年は、先輩から受け継いだものを後輩たちに受け継いでいく11年にしたいです。嫌がる奴もいると思うので(笑)、嫌がらない奴だけに渡していこう」と語りました。

最後に小泉さんは「私、平気でエゴサをする人間なんです。放送後も必ずエゴサをしているんですけど、多く見るつぶやきが『どこかに和平落ちていませんか』『私の和平はどこにいますか?』」と話しはじめます。
「“理想の男”長倉和平だと思います。私も千明がすごく羨ましい。どんなときでも気持ちをわかってくれる、話したい相手がいるって幸せなこと。歳を取れば取るほど(そういう相手が)減ってしまうからこそ、こういう関係性が人生で宝物になると思います。“私の和平”みんなで探しましょう」と呼びかけました。