高崎アナ:
今回の取材では、福島にも行きました。
原発近くの地域で、広域避難を経験した方々のお話を伺ったんです。
福島でハッとさせられた震災の捉え方
津波の直接的な被害を受けていなくても、
福島に暮らす多くの人が被災者なのだと気づかされました。
ある方は、地震と原発の影響で家族と離れて暮らした経験から、当時小学6年生だった娘さんへの申し訳なさを抱え、今の時間を強く大切にされていました。
一方でその娘さんは、お母様を気遣い我慢していた時期もありましたが、「震災があったからこそ出会えた仲間がいる」と語ってくれました。 子どもの時に経験したからこその、マイナスだけではない捉え方にハッとさせられました。
宮古でも福島でも、とにかく、たくさんの人に出会ったことが今回の大きな収穫です。
防災メモ 高崎アナが出会った、被災地のさまざまな人の声
上垣アナ:
高崎アナは、被災地に暮らす人々の間にも、決して一面的ではないさまざまな声があることを伝えてくれました。
震災という現実を前に、「助けられなかった」ことや「生き残った」ことに罪悪感ややましさ、不甲斐なさや心苦しさを感じている多くの人がいます。その現実に、改めてぼう然とします。
発生から15年が経ち、これまで心の中に押しとどめていた思いを、少しずつ打ち明けはじめている人たちの声を、私たちは伝えていかなくてはいけないという気持ちを強くしました。一方で、まだ語れない、語りたくない人の心境も、社会全体として尊重しなければいけないのだと思います。
私は、高崎アナ自身が、胸が苦しくなったと語っていることが、印象に残りました。
「震災があったからこそ出会えた仲間がいる」というとらえ方には、私もハッとしました。人々のかけがえのない出会いや交流が地域で生まれていたことは、震災を国家的な災害としてだけとらえていると見えてこないのかもしれません。
被災経験を聞くとき、聞いた人も同じように胸が苦しくなります。
しかしその胸の痛みが、直接被災していない人や世代をも含めて、過去の災害を伝承していく原動力になるように思えてなりません。
明治三陸津波、昭和三陸津波の高さの標識や、アニメを媒介に記憶をつないでくれる“扉”。
こうした遺構のひとつひとつは、遺すことへの強い思いの結晶です。
高崎アナが取材した震災特別番組「わ・す・れ・な・い」は、
2026年3月11日(水) 午後1時50分よりフジテレビ系列で放送されます。
ぜひ、災害を考えるきっかけにしてください。
