いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
最初喉の痛みがあって4月16日に37.5度くらいの熱が出た。湿疹が出てきたのはいつですか?

20代患者:
今月に入ってからくらいです。

きのう東京・北区にあるクリニックを訪れていたのは、発熱と喉の痛み、そして湿疹を訴える20代の女性。

伊藤博道院長:
差し支えのない範囲でいいので湿疹のところ見せてもらってもいいですか。

女性の腕を見てみると…、赤い湿疹が点々とできているのがわかります。

伊藤博道院長:
かゆいですか?

20代患者:
かゆくないです。

発熱と喉の痛み、そして腕に広がった赤い湿疹…。
この症状から医師が疑ったのは…

伊藤博道院長:
熱が出て割とすみやかに湿疹が出てくるのは、「はしかの典型例」なんですけれども…。

はしかは風邪のような症状が続いたのち、39℃以上の高熱や発疹が現れる感染症。肺炎や脳炎などの合併症を起こして命を落とすケースもあり警戒が必要です。

はしかの今年の感染者数が4月5日までで、全国で236人。前年の同じ時期に比べ、3.5倍以上。全国的な感染拡大を見せています。

さらに…

小池百合子都知事:
はしかでありますけれども、特に10代から30代の若年層の感染が増えているということであります。

都内では今年「はしか」の感染者数が132人にも上り、過去10年間で最多だった2019年の感染者数をすでに上回りました。
その約9割の感染者は、10代から30代の若者が占めている事が判明しています。
その感染経路で多いのが…

伊藤博道院長:
海外に行って帰ってきたら症状が出てきたとか海外の移動の関連で感染しているケースが多い。

猛威をふるうはしかに、感染しないための対策は?
『ノンストップ!』では、スタジオゲストに日本感染症学会専門医の寺嶋毅医師をお呼びして詳しく解説していただきました。

堀池亮介フジテレビアナウンサー:
はしかの最新の感染状況ですが、やはり10代から30代が9割近くを占めているようですね。最も多いのが20代男性となっています。年齢を経ると患者数は急激に減っていますね。寺嶋先生これはなぜなんでしょうか?

日本感染症学会専門医 寺嶋毅医師:
高齢者はすでにはしかにかかっていて、抗体を持っている人が多いので少ないと言えます。
丁度20年前の2006年からはしかと風しんの混合ワクチン・MRワクチンの2回接種が始まりました。今感染者数が多いのはその前の世代、1回接種が標準だった世代で、抗体・免疫が下がってきて多くなっていると言えます。

MC 設楽統:
でも、接種したかどうかって忘れちゃったりしている人も多いと思うし、これは一度かかったらもうならないのですか?

寺嶋毅医師:
はい。はしかは一度かかったらなりません。かかったときの免疫はかなり維持できます。

堀池アナ:
全国的にも増えているんですよね。去年の同じ時期比べると3.5倍にもなっています。なぜ、ここまで全国的に拡大しているのでしょうか?

寺嶋毅医師:
大きく分けて3つ要因があります。

① インバウンドや海外渡航など、行き来している人が増えていること
② ワクチンの接種率が低いとこと

寺嶋毅医師:
国内では、2回接種の比率が95%に届いていません。はしかの場合はこれが集団免疫のラインで、少し達していないんですね。

――大人でも打てるんですか?
寺嶋毅医師:

2回接種でも抗体が下がってくることがあるので、できますがはしかのワクチンの流通がいいわけではないので医療機関に問い合わせで下さい。

――過去接種したことがあっても、新たに接種するのは問題ない?
それは問題ありません。

③ はしかの感染力の強さ

――はしかの感染力は強いんですか?
寺嶋毅医師:

はしかは空気感染しますので、とても広がりやすいです。しかも最初は風邪症状で発疹が出る前から広げてしまうので…。集団生活などで広がりやすいです。

――インフルとはしか 感染力が高いのは?
はしか、ですね。10倍くらい感染力が強いです。免疫がない場合は広がりやすい。飛沫、接触ももちろんありますが、空気感染で広がるところが特徴です。

「修飾麻疹」に注意!

ワクチン接種しても発症する「修飾麻疹」とは、高熱や全身の発疹がなく、一般的に軽症・微熱・発熱期間が短い発疹が体の一部だけのことがある症状のことで、感染力は強いとされています。

――ワクチンを打っていると気づかない場合も?
寺嶋毅医師:

風邪かな、と思っていて発疹もあまりないし気づかずに広げている場合があります。

――事前対策はありますか?
母子手帳で、接種履歴を確認しておく、渡航先のはしかの流行状況を把握しておく、血液検査で自分の抗体価を調べておくのもいいですね。

――日常の中での対策は?
空気感染ですので、残念ながらマスクで防ぐことはできませんので、こまめに換気するなどしてウイルスを外に出すことですね。

(『ノンストップ!』2026年4月21日放送)