入学試験の日。10代の若者に囲まれて試験を受けるカヲルは、学力試験、作文、面接と自分なりに懸命に取り組む。

その頃、町田百々子(田中みな実)とともにカヲルを案じる愛実は、川原洋二(中島歩)からの電話を受ける。ニューヨークに転勤になった川原は、旅立つ前に愛実に別れの挨拶をしてきたのだった。
電話を終えた愛実に対し、ストレートに本音を打ち明ける百々子。険悪な空気になりながらも、2人はお互いへの感情を伝え合う。
全力で試験を受けたカヲル(ラウール)だが、その結果は…
カヲルから、母・香坂奈央(りょう)と絶縁したと聞いていた愛実は、奈央の元を訪れた。
カヲルが受験していることを伝え、合格したら連絡してもいいかと尋ねる愛実。奈央はカヲルを育てたときの苦悩を愛実に伝え、いつかきっと逃げ出したくなるはずと吐き捨てる。
その言葉を受けた愛実は「だったら、一緒に2人で逃げます」と、笑顔で返答。奈央は愛実に、カヲルを見捨てないでほしいと涙ながらに頭を下げた。

試験を終えたカヲルを愛実は笑顔で迎える。カヲルは力を出し切ったものの、結果は不合格だった…。
結果を聞いた愛実は、急いでカヲルの部屋へ。カヲルは気力を失い、受験も、愛実との関係もこれで終わりにすると告げる。
次があると言う愛実だが、これまでの人生で周囲の人間に失望され続けてきたカヲルは「先生にだけはガッカリされたくない」とつぶやく。愛実は必死に自分の思いを伝えるも、カヲルの気持ちは変わらない。

ホストに戻るのかと尋ねる愛実にカヲルは反発し、「あんたも俺のこと見下してんだろ」と激昂。抵抗する愛実を部屋から追い出してしまった。
愛実に電話した母・早苗(筒井真理子)は、その反応からカヲルが不合格だったと察する。それを聞いて嫌味を言う父・誠治(酒向芳)に、早苗は別れてほしいと告げ、今まで抑えていた本音を露わに。
カヲルは松浦小治郎(沢村一樹)と会う。業界から手を引いた松浦は、ホストに戻るというカヲルに自分のことは自分で決めろと言うだけだった。
カヲルは躊躇しながら「社長は俺の親父ですか?」と尋ねる。松浦はその質問を笑ってはぐらかすが、カヲルが立ち去ったあとに複雑な表情を浮かべた。