夏こそ気をつけたい歯のケアについて、専門家と考えました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「夏こそ注意!歯周病リスク」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、井戸田潤さん、江上敬子さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが話し合いました。
「口の中がネバつく」「歯ぐきから血が出る」などの症状が出たら歯周病の可能性が!
汗によって体の水分量が減り、唾液も少なくなってしまう夏は、歯周病のリスクが高くなりやすい季節。まずはスタジオに登場した歯科医・歯学博士の照山裕子先生とともに、「歯周病」と「虫歯」の違いを確認しました。
歯周病とは「歯と歯ぐきの間に汚れが溜まって、細菌が繁殖して歯ぐきが炎症を起こす病気」。一方虫歯は、「細菌が作り出した酸で歯が溶ける病気」だと言います。

照山先生によると、歯を失う原因の第1位が「歯周病」。初期症状としては、「口の中がネバつく」「歯ぐきから血が出る」「歯ぐきが赤く腫れる」「口臭」などが挙げられるといいます。

「歯ぐきから血が出る」「赤く腫れる」などは、歯を強い力で磨きすぎていることが原因の場合もあるそうで、井戸田さんが「歯ぐきが下がって冷たいものがしみることがある」と相談すると、先生は「歯ブラシで強く歯をこすりすぎて知覚過敏になっている場合もある」と回答。
痛みがある程度で収まるなら大きな心配はないそうですが、抵抗力は年齢とともに下がっていくので、初期症状が出たら早めに医師に相談するよう照山先生はアドバイスしました。
また井戸田さんは「ネバつきが日によって違う」と感じているそうですが、照山先生によると「アルコールの摂取量や睡眠の質が影響することもある」のだとか。唇が乾きやすい人も注意が必要で、唾液がしっかり分泌するように口を閉じている時間を長くするよう意識すると良いのだそうです。
歯周病が進行すると、健康なピンク色の歯ぐきがだんだん下がってしまい、重度の歯周病になると歯ぐきの色が変わって歯がグラグラしてしまうことも。

照山先生は「歯周病の進行を止めることは可能だが、歯ぐきを支える骨自体がやせてくるので限界がある。歯周病を放置すると、歯ぐきの毛細血管から歯周病菌の毒素や炎症成分が全身に流れ、糖尿病や認知症のリスクが高まる場合もある」と訴えました。

歯周病を防ぐための正しいデンタルフロス&歯ブラシの使い方は?
歯周病予防にはセルフケアが大切ということで、照山先生はデンタルフロスの使い方についても詳しく解説。フロスを使うタイミングは、歯磨きをした後ではなく歯磨き前がベターで、歯のカーブに添わせやすい糸巻きタイプのフロスを使ってケアをするのが理想なのだそうです。

フロスを使うときには、まず30cmほど切り取って両手の中指に巻き付け、歯の左右の側面に沿わせるイメージで汚れを除去。歯の隙間が広い人は歯間ブラシタイプがオススメだといいます。
また、歯ブラシを持つときは力が入りすぎないように鉛筆のように持つのが良いのだそうですが、江上さんは「力が入らないと汚れが取れていない気がする」と不満げな表情に。

照山先生は「表面は多少ゴシゴシ磨いたとしても、歯ぐきの隙間をゴシゴシ磨くと痛い」と力を入れすぎてはいけない理由を解説し、「歯ブラシは斜め45°で歯と歯ぐきの隙間に入れ、1本ずつチョコチョコ磨く。全体で5〜10分ほどかけてほしい」と教えました。
