これまでに「不妊治療」と「2度の流産」を経験し、2025年9月30日に無事に双子の男の子を出産した“しょこたん”こと中川翔子さん(40)。
そんな中川さんの、妊娠9ヵ月からママになるまでの1ヵ月に『ノンストップ!』が独占密着しました。
「初めて会った瞬間、間違いなく人生が一番変わった」
出産後テレビ初取材でそう語った中川さん。入院中の生活や双子を妊娠することの苦労を取材しました。
「限界ギリギリで…」高齢で双子を妊娠することの苦労
これまでに「不妊治療」と「2度の流産」を経験し、双子を妊娠した中川さん。
今回は「高齢」で「双子」ということもあり、妊婦生活も大変だったといいます。
『ノンストップ!』は2025年9月10日、妊娠9ヵ月を迎え、妊婦健診に向かう中川さんに同行させてもらいました。
中川翔子:
(おなかが)大きいですね。限界ギリギリで生活もいっぱいいっぱいという感じで、後半まで、やっとここまで来たという感じです。
もうすぐ35週をこえたら、やっと今の病院で産めるみたいなので、もうちょっと耐えないといけないんですけれど、入院にならないか心配しています。管理入院が双子の方は多いみたいなので。
双子の場合、早産リスクなどが高いため、万が一に備えて入院するケースが多いそうです。
中川さんは、まもなく妊娠35週。この日の健診結果によっては、即、入院になる可能性もあるといいます。
そうして健診に向かう中川さんを見送り、帰りを待つこと3時間後。
戻ってきた中川さんは結果について…
中川翔子:
なんとか入院しないで済みました。順調だと言われて。
今日このまま入院かもと前に言われていたので、張りや血圧、むくみ全部合格でよかったです。こうやって毎週乗り越えるのがドキドキですね。
でも長かったな、ここまで来れたなと最近しみじみ思いますね。一人で卵子凍結に行っていた時とかは泣いていましたし、ダメでしたと言われた時も泣きましたし…。結構ずっと不安で、今も産まれるまで大丈夫かどうか不安です。
たくさんのつらい思いをして、やっとの思いで授かった「我が子」。
ここまで中川さんを突き動かす理由には、母である桂子さんへの思いもありました。
やっとの思いで妊娠も体がボロボロに…励みになったのは我が子の「胎動」
長年、バラエティー番組などでマルチに活躍してきた中川さん。
ビジュアル系ロック歌手でタレントだった父・中川勝彦さんは、中川さんが9歳の時に白血病で亡くなり、母・桂子さんが女手ひとつで育ててきました。
そんな母のためにも「孫の顔を見せてやりたい」という思いが強くなっていき、30代に入り、漠然と小さいころからあった「母親になること」への憧れが湧き上がってきたといいます。
中川翔子:
父だったり先祖だったり、いろんな人の遺伝子をここで終わらせたくないと、ふわっと思っていました。「卵子凍結」という単語をちらほら聞くようになって、ちょっと気になってはいたので、思い切ってやってみようって。
浅田レディースクリニック 浅田理事長によると、女性は、お母さんのおなかの中にいる時に一生分の卵子が作られます。そして、その卵子は二度と作られないという特殊な細胞。
そこで若いうちに採取し、将来、妊娠の確率を高めるために元気な「卵子」を保存しておく技術を「卵子凍結」といいます。
当時、耳にするようになったという「卵子凍結」を、中川さんは、将来妊娠する時のために挑戦することにしました。
しかし、より質の良い「卵子」を採取するため薬を飲んだり、注射をしなければいけなかったりと大変だったといいます。
中川翔子:
仕事のスケジュールを縫って注射したりとか、これが本当に大変でした。
保険じゃないですけど、「卵子あるし」って思えるかな?と思ったけど、本当にお金もかかるし自分のメンタルも体もしんどかったので、難しいなと思って。 30代半ばぐらいかな?で、もう諦めて…
そんな中、37歳の時に、一般男性と結婚した中川さん。
パートナーが同い年だったこともあり「早く子供を授かりたい」とすぐ不妊治療を開始し、「体外受精」という方法を選択しました。しかし、それからも苦労は続いたといいます。
中川翔子:
「着床しました!陽性でした」と言われて、「わっ! うれしい」と思い、何人か親友だったりとかに話しちゃったんですけど、胎嚢(たいのう)確認までいったけど、ダメで育たなくて「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」って…
だから、今日から薬をやめてくださいって。結構お医者さんがドライで、「ガーン」となって。「陽性になったからって、着床したからって喜ばないでください」とは言われたんですけど、本当にこれが自分の身に起こるとは。
その後も体外受精を続けましたが、 2度目も流産してしまったといいます。
中川翔子:
旅行先で1人で泣いてましたね。ずっと何しに来てんだろう、何やってんだろう私って。
こんなこと起きるなんて。だからずっとその日は眠れなくて…
そんな辛い日々を乗り越え、「卵子凍結」で悩んでいた頃から、 約6年がたった今年の冬に、3度目の妊娠が判明。
そして、安定期に突入した2025年5月5日のバースデーイベントで、ファンに妊娠を報告。
妊娠8ヵ月に入った8月2日には、お腹の赤ちゃんが双子だと公表しました。
妊娠中、家で過ごしているときには起き上がるのも大変な状況だったそうで…
中川翔子:
一回、この四つん這いが…これを経由してからの、あーあーっていう感じです。大変。
中川翔子:
ボロボロですよ、もう。もう無理…
横になっている体勢から立ち上がるのにも、ひと苦労です。
さらに、出産が近づくにつれ、中川さんが特に悩まされたというのが「むくみ」。
双子の妊婦は、特に「むくみ」が起きやすく、中川さんの足もパンパンに。
それでも、中川さんにとって、励みになることもありました。
中川翔子:
唯一の楽しいことは、胎動が今だけっていうことを楽しんで。この胎動のおかげで、いろんなトラブルとかショックを乗り越えられたというか。楽しめたというか助けられたんですね、私の方が。
我が子の命を感じることで、いろいろな苦労を乗り越えられたといいます。
そして、妊娠35週目に入って双子の胎児が合計5キロ近くになり、血流が悪化。
むくみがひどくなってきたので万全を期すため、中川さんは緊急入院することになります。
