高騰が止まらない都心のマンション価格。
不動産経済研究所によりますと、10月に東京23区で販売された新築マンションの平均価格は、2024年の同じ月と比べて18.3%上昇し、過去2番目の高さの1億5313万円となりました。
「999万円の家」驚きの方法でコストカットを実現!
海外から流れ込む投資マネーの影響などで、マンションの値段が上がり続ける一方で、今、格安の一戸建てが注目されています。
そのひとつが、アイダ設計の建物価格「999万円」の一戸建てです。
2023年12月からの販売開始以降、問い合わせ件数・成約数共に2024年の1.5倍になっているといいます。
『サン!シャイン』が取材したのは、2025年4月に完成したという、宮﨑さんのお宅。
アイダ設計の注文住宅「999万円の家」は、999万円という安さだけではなく、間取りなどを自分で決められる「自由設計」が売りのひとつ。
宮﨑さんの家は、車が2台止められる広々としたガレージが備え付けられていました。
――すごく立派なガレージですね
「999万円の家」オーナー 宮﨑さん:
これが建てられたのは本当に夢のようですね。自分が考えているコストの中ではベターではなくベストだと、そういう家が建ったかなと思っています。
住宅評論家の櫻井氏によると、通常、このレベルの家を建てるには、1800万から2000万円は必要だと言いますが、なぜ999万円で実現できたのでしょうか?
その秘密を探るべく、向かったのは茨城県にあるアイダ設計のプレカット工場。
アイダ設計は木材の加工をすべて自社で行っており、さらに仕入れにも独自のノウハウがあるといいます。
「アイダ設計」プレカット事業部工場長 小野寺晃司さん:
年間で2000~3000棟近い物件を加工できるような工場ですので、前もって木材を大量に購入することで、お客さまに安く提供できているのだと思っております。
注文を受けてからではなく、事前に木材を大量購入することで大幅なコストダウンを果たし、「999万円」という価格を実現したのです。
将来カスタムも可能 価格以外の魅力も
デザイン・カスタム住宅を手がける「AQ HAUS(エーキューハウス)」も、2024年4月から1000万円を下回る住宅販売を実施。
AQ Group AQハウス推進部 松宮大樹さん:
一般的に注文住宅とかですと、モデルハウスで中をご覧いただくことが多いと思いますが、AQ HAUSでは、オンラインで打ち合わせをしておりまして、経費ですとか維持費などを徹底的に見直しております。
徹底した経費・維持費の見直しで実現できた価格帯。さらに…。
AQ Group AQハウス推進部 松宮大樹さん:
建物の中央に柱が1本だけあるのですが、この状態で耐震等級、最高等級を実現しております。
将来「間取りを変更したいな」というときに、ここに壁をつけていただくとかで、間仕切りを作って、自分たちの暮らしやすい間取りにする事が可能です。
価格だけではなく、将来性も見据えた部分も、この住宅の魅力だといいます。現在は、関東地方などの限定ですが、今後は販売エリアを拡大する予定です。
(『サン!シャイン』 2025年11月28日放送より)
