手紙の中を見た水上は、ギターケースを抱えたミュージシャン風の男に変装した小山内誠(井内悠陽)に、「16時35分発の大阪行きに乗る」と耳打ちする。
大阪行きのバスを追う森園はな(志田彩良)、小山内、関口。しかし、現金の入ったケースにつけていたはずのGPSはサービスエリアを指しているものの、停車したバスに水上と大毅の姿はない…。

大毅(木村優来)が健気に身代金の受け渡しを遂行する理由
その頃、2人はローカルバスに乗っていた。バスターミナルで渡された封筒には、小山内に耳打ちしたものとは違う行き先と「警察をまいて1人で来い」と書かれてあり、水上はGPSを大阪行きに並ぶ客のトランクに付け替えていたのだ。

山間の停留所には「トンネルの向こうまで1人で金を持って来い」と書かれた指示が。
トンネルに向かう大毅を止め、水上は子ども部屋にあった『少年探偵コバヤカワ!』の3巻を大毅に見せる。「誘拐のやり方はこれを真似したんだね」と。
「妹が誘拐されたら、お父さんに会えると思ったから」。そう言う大毅に、水上は父親が亡くなっていることを告げた…。

子ども部屋で3巻だけがなくなっていたことに気づいていた二階堂も、その漫画を読んでいた。そして漫画の通りに身代金をトンネルの向こうまで大毅に持っていくよう、電話で水上に伝える。
事件はもう解決してるのに…?不思議がる水上に「漫画の続き、最後まで見たいじゃないですか」。そう笑って、彼女は電話を切った。