バンジャタン共和国の後継者候補ラマバティ(矢野聖人)の暗殺を阻止するべく、スティンガースは危険なミッションに挑んでいた。
乾信吾(藤井流星)がラマバティに扮(ふん)し、総理大臣主催の「名月を愛でる会」に出席すると何者かに襲われ、工作員たちはその場で何者かに狙撃される。
一方、ホテルに身を隠していたラマバティ本人も何者かに襲撃されるが、二階堂民子(森川葵)の機転で難を逃れた。
工作員を狙撃したのは何者か?なぜラマバティの居場所が分かったのか?
疑惑が疑惑を呼ぶなか、西条巧(玉山鉄二)は二階堂に、日本の警察に裏切り者がいて、誰かを炙り出すためスティンガースを創ったのだと言う。
土橋健夫首相(金田明夫)は、ラマバティをアメリカに亡命させ、この件をスティンガースに一任すると告げた。
西条は、警察内に潜り込んでいる工作員を必ず炙り出すと宣言。浮かない顔をする二階堂に、西条は説明する。
ラマバティの命を狙ったのは独裁政権を維持するため動く諜報(ちょうほう)部隊で、彼らを射殺しホテルに現れたのは社会主義の理想を追求してきた古くからの諜報部隊だと。
だが二階堂にはまだ疑問があった。工作員を特定するためにスティンガースを創ったのなら、西条は初めから誰かを疑っていたのか。
その問いを遮るように西条は言う。「それを炙り出せるのは、君しかいない」と。
チームの信頼関係が揺らぐなか、乾にだけ「秘密の任務」を任せる二階堂。スティンガースはラマバティを無事に出国させることができるのか――?