――お子さんが生まれてから、仕事への変化は何か感じていますか? 

感情の幅が広がったというのは確実に感じますし、プラスしかないと思います。子どもが生まれてから「自分にはこんな感情もあるんだ!」「こんな気持ち味わったことない!」と思うことがたくさんあって、心が豊かになっているのを感じます。お芝居などでアウトプットする機会がまだ少ないので、どう変化として現れるか分からないですが…。

――今後の大島さんのお芝居が、ますます楽しみです。

はい、頑張ります(笑)。あと、家でずっと子どもに絵本を読み聞かせていると、声の仕事が怖くなくなるというのも、今日のナレーションで感じました。声の仕事をしばらくしていないと、発声方法や体の筋肉が変わってくるので、怖さはありました。

でも日々、子どもに絵本を読んだり、「ちょっと!◯◯しないで!」って大声を出したりしていると(笑)、そんなに衰えないんだなと思いました。子どもを抱っこしていると筋肉もつきますしね(笑)。

――母は強し、ですね。

どんどん、たくましくなっている気はします(笑)。自分が少しでも体調を崩したら家庭が回らなくなるかもと思うと、うっかりケガも病気もできないですし、何があってもグッとこらえる力は、子どもが生まれる前より随分強くなりました。

今は毎日が必死なので、子育てはAKB48の時より“修行”です(笑)。でも、当時はすごく楽しんで過ごせたので、子育ても楽しくしたい!と思いながら日々を送っています。

――最後に改めて、番組の見どころをお願いします。

今の世の中はジェンダーレスと言いながらも、何かあると批判がおこるなど、まだ相反するものがあると感じています。多様性がもっと受け入れられる社会に近づくには、1人ひとりが視野を広げて、お互いの違いを受け止めることが大切な気がします。

そして、とものりさんを見ていて、一生懸命生きている人は美しいと思いました。一生懸命な人をみんなが応援できる社会になっていくことを願いますし、今回の物語もそういう思いでみなさんに見ていただきたいと思います。

予告動画&無料配信

YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。8月3日(日)14時~「母ひとり子ひとりの物語〜息子が娘になる日〜」予告。

7月20日・27日放送「たどりついた家族4 ~戦火の故郷へ 母と子の決断~」前後編(語り:芳根京子さん)が、8月10日までTVerFODで無料配信されます。

【前編】ウクライナ避難母子 日本に来て3年…支援金打ち切りで戦況悪化のなか帰国を考え…シリーズ第4弾『ザ・ノンフィクション』
【後編】芳根京子「どうか無事でいてほしいと祈るしかできない」戦火のウクライナへ帰国を決めた避難民母子と家族の苦しみを思う