『ザ・ノンフィクション』放送30周年を記念し、名作・話題作として記憶に刻まれた番組と、“その後の物語”を特別企画として5週連続で放送。その第4弾が、2021年に放送されて大きな反響を呼んだ「女装と家族と終活と~キャンディさんの人生~」です。

このたび『ザ・ノンフィクション「キャンディさんの人生」 最期の日々』として放送されます(10月26日14時~/フジテレビ※関東ローカル)。

カメラに向かって「お別れのあいさつ」息苦しくとも懸命に歌い…

1990年代、原宿の歩行者天国で人気者だったキャンディ・H・ミルキィさんは72歳になりました。

「コスプレ」や「LGBTQ」といった言葉がなかった時代から、差別や偏見に屈することなく女装を愛し、“自分らしく生きる”ことを貫いたキャンディさん。

キャンディ・H・ミルキィさん

23歳で結婚し、3人の息子にも恵まれましたが、女装を受け入れられなかった妻は家を出ていきました。家族は離れ離れとなりましたが、それでもキャンディさんは、自分らしい格好をして、自分らしく生きてきました。

5年前、特発性間質性肺炎という難病と診断され、次第に体調は悪化。外出する時も酸素ボンベが手放せなくなります。息をするのも苦しい状況となり、自宅で取材した翌日、キャンディさんは緊急入院することに…。

「最後の最後まで自分の姿を映してほしい」というキャンディさんの希望で、特別に集中治療室内での取材が許されました。

病床を訪れたのは、19歳の孫。かつて、自分の女装が原因で離れていった家族…そんな自分のことを孫は「友達に自慢している」と語りかけます。

集中治療室で孫と面会

そして、カメラに向かって「お別れのあいさつ」を始めるキャンディさん。苦しい息づかいの中で懸命に歌うのは、大好きな「キャンディ・キャンディ」の歌でした。

予告動画&無料配信

YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。10月26日(日)14時~『「キャンディさんの人生」 最期の日々』予告。

10月12日放送「30周年特別企画  われら百姓家族」(語り:宮﨑あおいさん)が10月26日まで、10月19日放送「30周年特別企画 おじさん、ありがとう」(語り:森川葵さん)が11月2日まで、TVerFODで無料配信されます。