尾野真千子さんが、『ザ・ノンフィクション「私の父のなれのはて2~全てを失った男の最期~」』 (11月23日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。
日本の妻子を捨ててフィリピンに渡り21年…言葉も分からず金も家もない日々の中で、新たな家庭を築いた平山さん(75)。すべてを失い、たどりついた楽園で、人生の最後に待っていたものとは…。2024年の放送に続く続編です。
ナレーション収録後、尾野さんにインタビュー。前回の放送から平山さんを見守って感じたことや、フィリピンという国への印象のほか、11月4日に誕生日を迎えた尾野さん自身の抱負を聞きました。
マニラで流転の暮らし、妻が急逝、自身も病に倒れ…異国ですべてを失った男性の“なれのはて”
「病院へ連れて行きたい。助けてください」その知らせが届いたのは2025年夏のこと。
日本に帰ることもできずフィリピンで生きる平山さん(75)が倒れたと、家族から連絡が入りました。ディレクターが現地に駆けつけると、平山さんは救急搬送された病院のベッドで横になっていました。
2004年に知人のもうけ話に乗り、妻子を日本に残してフィリピンへ渡った平山さん。しかし、知人にだまされて所持金をすべて失い、日本へ戻るに戻れなくなりました。
その後はマニラで、金も家もない流転の暮らし。現地で出会った女性に救われて内縁関係となり、娘・マリコさんも生まれました。屋台を引いて生計を立てながら“第二の人生”を過ごしていたのですが、2023年に妻・テスさんが急逝。
そして、平山さんも冠動脈血栓症で倒れる事態に…。手術をすれば回復の見込みがありますが、手術代どころか入院費用すら払えず、家族に抱きかかえられて退院するほかなかありませんでした。
もはや起き上がることすらままならない平山さんを、テスさんの前夫の娘・プリンセスさんとマリコさんが懸命に介護する日々。そんな中、平山さんは手術に望みをかけ、日本で暮らす実の娘や、資産家の知人に手術代を工面してほしいと電話を掛けるのですが…。
「なれのはてが、ホントになれのはてになったよ…」
異国の地ですべてを失った男性が流浪の果てに迎えた、人生の終わりを見つめました。
