宮﨑あおいさんが、1997年に放送された『ザ・ノンフィクション「借金地獄物語」』の、その後の物語を読みます(10月5日14時~/フジテレビ※関東ローカル)。
『ザ・ノンフィクション』が2025年10月に放送30周年を迎えることを記念し、名作・話題作として記憶に刻まれた番組と、“その後の物語”を特別企画として5週連続で放送。
その第1弾が、1997年9月に放送された「借金地獄物語」です。平成の大不況の中、日曜午後としては異例の世帯視聴率15.9%という、番組歴代最高を記録。借金に追われ家を競売にかけられて涙する人がいる一方、競売を糧にしてビジネスチャンスを狙う人、また、借金返済のために夜の街に身を投じる若者の姿も描かれました。
ナレーション収録後、歴代最多となる52回の“語り”を務め、特別企画のナビゲーターも担う宮﨑さんにインタビュー。映像を見ての感想や、30周年を迎えた本番組への印象、18歳の頃から務めてきた“語り”について聞きました。
カメラが見つめた平成の大不況…家を失う家族、競売物件で稼ぐ男、夜の街の女性たち
借金の支払いに追われ、家や土地を失い、家族さえ引き裂かれていく…。リストラや事業の失敗で住宅ローンを支払えず、競売にかけられる家。マイホームが半値以下で落札され、静かに涙を流す家族の姿がありました。
一方、競売を糧(かて)にする者も。不動産業者・上打田内英樹さん(当時42)。人が手放した隣地を狙い、相場より安く買い、時に自ら落札し、仲介料や転売益を稼ぎます。“借金地獄”で生まれた物件は、まさにビジネスチャンスでした。

さらに、借金返済のため夜の街に身を投じる若者もいました。父の借金を背負い風俗店で働く19歳の女性。月収は100万円を超えますが、心身は削られていきます。
また、男にだまされ500万円の借金を背負った元看護師は、早朝と深夜のダブルシフトで働き続けます。借金を完済する日だけを夢見て…。

借金を返す者、借金で稼ぐ者、借金に人生を奪われる者。借金地獄の果てに、人は何を失い、何をつかむのか?取材当時から30年近くの時が過ぎ、「お金がすべて」と語っていた不動産業者は今、何を思うのか…。