芳根京子さんが、『ザ・ノンフィクション「たどりついた家族4 後編~戦火の故郷へ 母と子の決断~」』(7月27日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。
戦況が悪化するウクライナへの帰国を決意した、母・マーヤさんと幼い2人の子ども。3年暮らした日本を離れる日、小学校の友人たちが見送りに駆けつけ…。戦火がもたらす現実に引き裂かれる家族の涙。2022年から放送されてきたシリーズ第4弾です。
ナレーション収録後、芳根さんにインタビュー。再びマーヤさん一家を見守って感じたことや、3年という月日の流れについて聞きました。
「また会えるから」空港で涙の別れ…戦争がもたらす悲しい現実
きっと、また会えるから…
戦況が悪化するウクライナへの帰国を決断した母・マーヤさん(47)。ロシアによる侵攻から逃れて3年。次女・レギナちゃん(9)と息子のマトヴェイくん(7)も、日本の幼稚園や小学校でできた友だちとの別れの時を迎えます。
「危険なウクライナで、どうやって子どもと生きていくの?納得できない…」同じ境遇で日本に避難しているウクライナ人からも、帰国を強く引き止められるマーヤさん。
3人の故郷・ウクライナ東部の戦況は悪化。爆撃が相次ぎ、自宅からわずか500mの場所でもドローン攻撃による死者が出る事態に…長女のアナスタシアさん(25)と日本人の夫・和真さん(38)は、子どもたちだけでも日本に残るよう説得を試みますが、マーヤさんの心は揺るぎません。

出発前夜、家族はささやかな“最後の晩餐”として、和真さんが作るお好み焼きを囲みます。和真さんはレギナちゃんの髪を乾かしながら、家族として過ごしてきた3年の日々に別れを告げようとしていました。
翌朝、空港で迎えた別れの瞬間。
「戦争が終わったらまた来てね」「また会えるから…」

家族の誰もが、それぞれの大切なものを守ろうとしただけなのに、すれ違い、ぶつかり合い、引き裂かれていく…東京・東新宿に暮らした一家の姿は、戦争がもたらす悲しい現実そのものでした。
民放連賞「テレビ報道部門」優秀賞、ギャラクシー賞「報道活動部門」奨励賞を受賞したシリーズ第4弾。