「真実は一つなんかじゃないですよ。真実は人の数だけあるんです。でも、事実は一つです」。
そんな核心を突く数々の言葉が、毎週放送後、話題になるドラマ『ミステリと言う勿れ』。
主人公の大学生・久能整(くのう・ととのう/菅田将暉)は、社会で“当たり前のこと”として流されていることに関し常に深く考え、考え抜く。だからこそ、人の心に響く言葉を残してきました。
ここでは、そんな整のセリフを振り返っていきます。
<第1話:寒河江健殺人事件>
「ゴミ捨て…どこからですか?お宅にゴミ箱はいくつあります?ゴミ捨てって、家中のゴミを集めるところから始まるんですよ。分別できてなかったら分別して、袋を取り換えて、生ゴミの水を切って、ついでに排水口の掃除をして、ゴミ袋の在庫があるかチェックして。そうして一つにまとめるんです。そこまでが面倒なんですけど。それで感謝しろって言われても」
大隣署の刑事・池本優人(尾上松也)が、妊婦である妻とケンカしていることを身なりの乱れから見抜いた整。「ゴミ捨てをしてるんだから、感謝してくれてもいいのに」と話す池本に対して、見事な正論を返しました。
「メジャーリーガーは子どもの成長に立ち会うことを父親の『権利』だと思い、日本の解説者たちは『義務』だと思っている。そこには天と地ほどの差があるんですよ。『子どもを産んだら女性は変わる』と言いましたよね。当たり前です。ちょっと目を離したら死んでしまう生き物を育ててるんです。問題なのは、あなたが一緒に変わってないことです」
子どもが生まれ、妻がピリピリしているという池本に対し、整が放ったこのセリフ。子育てへの関わりに対する、日本と欧米の考え方の違いを指摘しています。
ゴミ捨ての話題と合わせ、SNSにも「ゴミ置き場に捨てるだけがゴミ捨てじゃないんだよ」「整くん、よく言ってくれた」「旦那に聞かせたい」と、賛同の声が多く書き込まれました。
<第2話:バスジャック事件>
「どうして、いじめられているほうが逃げなきゃならないんでしょう。欧米の一部では、いじめているほうが病んでると判断するそうです。いじめなきゃいられないほど病んでる。だから隔離してカウンセリングして、癒すべきだと考える。でも日本は逆です。(中略)DVもそうだけど、どうして被害者側に逃げさせるんだろう。病んでたり、迷惑だったり、恥ずかしくて問題があるのは加害者のほうなのに」
バスジャックに居合わせた乗客の1人、淡路一平(森永悠希)が過去、いじめに遭っていたことを告白。整は、「ずっと逃げたかった」という淡路に語りかける。
この整の持論には、「こういう考え方が日本にも広まるといいな」「整の言う通り。なんで被害者が逃げなきゃいけないんだ」と、共感、支持する声が多く見られました。