コンサート当日 客席や舞台から入念なチェック

いよいよコンサート当日。
会場に到着した斉藤さんは、一息つく間もなく楽屋を出て、まずは客席へと向かいます。

客席では、あらゆる場所からステージの見え方をチェック!1階から3階まで足早に確認していきます。
番組スタッフも着いていくだけで精一杯です。

なぜ客席から確認するのか、その理由を斉藤さんに聞くと・・・。

斉藤由貴:
全体の空間みたいなものを自分の中で組み立てるというか、このラインキューブみたいに縦にすごく長いんだなとか体のウォームアップも兼ねています。

そしてステージに戻ってきた斉藤さんから、会場スタッフにある提案をします。

斉藤由貴:
「2階席のみなさ~ん」、「3階席のみなさ~ん」みたいな声かけをやった方がいいのかなと思ったんですけど、結構今3階まで行ったらかなりこういう感じで。

ライブスタッフ:
そうですね。角度はありますね。

斉藤由貴:
だから3階席の一番奥とかからみると相当遠い印象があるので、声かけするとよろこんでもらえる気がする。

客席からのチェックが終わったところで、ここで遅めのランチタイム。

斉藤由貴:
チキンとサラダを半分ぐらいの量で。あとほうれん草もらってもいいですか?

ヘアメイクをしながら食事をとる斉藤さん。この日は常に忙しい様子でした。

ライブ当日に母としての顔も

実は、ライブ前にもひと仕事終えてきたという斉藤さん。その「仕事」とは…。

斉藤由貴:
(次女を)アルバイト先に送ってから来ました。自分で行くって言うんですけど、ギリギリまで寝ていて、「どうしよう間に合わなくなっちゃったから送って…」って。そういう感じですよ。うちの次女さんは。

3人の子供の母としても、日々奮闘しているという斉藤さん。
子供達の学校行事では、自身のある才能に気づくこともあったそうです。

斉藤由貴:
学校でバザーみたいなものがあるわけですね。ものすごい売るの上手なんだから。厳密にはもしかしたら違うのかもしれない、私はこの仕事をしているし。
でも「良かったら持って帰ってあげてください」みたいに言って買ってくださったら最後に「ありがとうございます。“助かります”」って。笑。すごくこれが大事。学校のためにいいことしたって思ってもらえるらしくて。

いよいよコンサート本番!36年ぶりの全国ツアー

そして、本番15分前。
斉藤さんの発声練習が響く中、開演時間が近づきます。

斉藤由貴:
よろしくおねがいします。(※拍手)

36年ぶりとなる全国ツアー、東京公演がいよいよ始まります!

オープニング曲は『初戀』。

続いて、斉藤さんから会場へ呼びかけます。

斉藤由貴:
一回やってみたかったんですけど… ようこそ〜!シブヤ〜!
3階席のみなさ〜ん!

リハーサル時に確認していた客席への呼びかけで、会場はひとつに!

さらに『悲しみよこんにちは』を歌い上げた斉藤さん。そしてクライマックスは・・・。

斉藤由貴:
この歌に出会ったことが私にとってどんなに幸運なことだったか、今…みなさんを見ていてはっきりわかります。それでは聞いてください。『卒業』。

デビュー曲『卒業』を歌い始めると、感極まって涙しながらも歌いつづけた斉藤さん。
コンサートを終えた斉藤さんに話しを聞くと・・・。

斉藤由貴:
こうやって40年歌い続けてお客さんがこうやってこんなにいっぱい来てもらえたんだなと思って、本当にうれしくなる瞬間があって、でも、そうするとすごく入り込んじゃって、入り込んじゃうと、ショーとしては良くないので気をつけないとな、とか。でも楽しかったです今日も。

『卒業』など、これまでのヒット曲をセルフカバーしたアルバム『水響曲 第二楽章』もリリースした斉藤さん。
ツアーは残すところ3公演!全力で走り抜けるということです!

(『ノンストップ!』 2025年3月4日放送より)