歌手デビュー40周年を迎えた斉藤由貴さん(58)。36年ぶりとなる全国ツアーが、2025年2月から始まりました。その東京公演の裏側にノンストップ!のカメラが密着。
コンサートへの真剣な姿勢や、母としての顔など、普段のほんわかした雰囲気からは想像できない斉藤さんの素顔に迫ります。

デビュー40周年 国民的アイドルから女優へ

1985年に『卒業』でレコードデビュー。トレードマークとなったポニーテール姿で、瞬く間に人気を集めます。翌年には「NHK紅白歌合戦」に歌手として初出場。さらに、当時史上最年少で司会も務め、まさに国民的アイドルとしての地位を確立しました。
その後は女優としても大活躍。現在まで幅広い役を演じています。

女優としての心構えについて、斉藤さんは・・・。

斉藤由貴:
技術者としては私はすごく半端で全然達していない。
“うまい”ということにそれほど重きを置いていなくて、自分のその時の感情の揺らぎとかエネルギーをちゃんと出すっていうことの方を割と大事にしてる部分があって、そこがお客さんに届くことが、すごく大事って思っています。

演技力だけでなく、感情の揺らぎやエネルギーを大切にするという斉藤さん。この姿勢は、歌手としての活動にも通じるものがあるのかもしれません。

40周年ツアーに向けて真剣…天然な一面も

今回のツアーでは長年応援してくれたファンに感謝の気持ちを伝えるため、できることはなんでもやろうと決めたという斉藤さん。

ツアー開始まであと一週間のタイミングで行われたリハーサルを取材すると…

普段のほんわかした雰囲気とは打って変わり、緊張もあり真剣な表情を見せていました。しかし…

突然、満面の笑みを浮かべる一幕も。なぜかというと…

斉藤由貴:
値札つけっぱなしのままスカートはいてきたらしくて「嫌だ」と思って。私、結構文房具女子なので、ペンケースに携帯用のペン型はさみとかいろいろ入っていて、あるあると思って…」

いかにも斉藤さんらしい天然な一面でした。

それ以降は再び真剣な表情に戻り、コンサートの構成などを音楽監督に相談していきます。

斉藤由貴:
2曲とも右行って左行ってってやるよりも、この曲はこっちこの曲はこっちとかに分けた方がいいんですかね?

武部:
それも変じゃない?

斉藤由貴:
なんかMCが多いんじゃないかという気がなんとなくするんですけど。

武部:
そう?なんか由貴ちゃんのMCをみんな楽しみにしていると思うよ。次の曲の話をしてもいいと思うし

斉藤由貴:
あ~なるほど。

細かいステージ上の動きやMCの内容まで、納得がいくまでアイディアを練る斉藤さん。40年のキャリアを持つベテランアーティストながら、妥協を許さない姿勢に驚かされます。