夏休みの自由研究に取り組む子どもへの寄り添い方を、スーパーキッズとその母の経験を元に考えました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、スタジオに世界6体目となるニホンオオカミの剥製を発見した“中学生研究者”の小森日菜子さんと母の路子さんが登場。
「スーパーキッズの自由研究に学ぶ子どもの探究心の伸ばし方」というテーマでMCの設楽統さんと杉原千尋フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、秋川雅史さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんとトークしました。
「ヤマイヌ」として展示されていた剥製が「ニホンオオカミ」だと小4で直感!その背景には小2の自由研究が!
小森さんは、小学4年生のときに参加した、茨城県つくば市の「国立科学博物館 筑波研究施設」のバックヤードツアーで、ヤマイヌの一種として保管されていた剥製がニホンオオカミだと直感して調査を開始。その剥製とニホンオオカミの頭骨標本の額から鼻にかけての形が似ていると感じ、専門家の協力を得て小6で学術論文を執筆し始め、その剥製が世界6体目のニホンオオカミであることを証明しました。


小森さんは、3歳の頃に絶滅動物に興味を持ち、小2の自由研究でニホンオオカミについて50ページにもわたり執筆。「ニホンオオカミに会ってみたい」という興味から研究を始め、路子さんは「行きたいところにお供する」感覚で一緒に研究を楽しんでいたと語りました。


「子育て以上にやりがいのある仕事はない」と語り、書籍『子育てこそ最高の生きがい 私の考える教育』を執筆した秋川さんは、子どもとの自由研究について「娘と一緒に、自分が飼っていたヘラクラスオオカブトの幼虫のマット(幼虫を育てるための土)を作ったことがある」と体験を紹介。
千秋さんは「メダカがお題の年に、何も思いつかなくて顕微鏡の拡大写真をたくさん撮って行ったら娘が褒められたことがあるが、『面倒だから』という気持ちから思いついたものだった」と苦笑し、三木さんも「最近は自由研究を何にするか、親のほうが悩んでいる」と明かしました。
「好きなことが見つかれば生きていくのが楽しい」スーパーキッズを育てた母の寄り添い方
小森さんが絶滅動物に興味を持った背景には、ありとあらゆる「園」と「館」に連れて行ったという路子さんの心がけがありました。

「興味を持てることが見つかればいいな、好きなことが見つかったら生きていくのが楽しいだろうな」と思い、動物園や植物園、博物館や美術館などを訪れていたという路子さん。
そこで小森さんが興味を示したら本を買うなどして深堀りしていったそうで、秋川さんは「自分も『夏休みは1日1イベント』と思っていろいろな『園』や『館』に連れて行ったけれど、子どもがハマったものはなかった。でも30〜40歳になって何かにつながるかもしれないし、ハマるタイミングは人それぞれ違うから」と、「経験させること」の大切さを説きました。
小森さんが絶滅動物にハマってから、小森家には「家族旅行は絶滅動物に関する場所に行く」というルールもできたといいます。

これまで、ニホンオオカミが最後に捕獲されたと言われる奈良県の東吉野村や、ニホンオオカミの伝説がある埼玉県秩父地方など、小森さんの興味の赴く場所に一緒に行ったという路子さん。
旅行の感想を聞かれた路子さんが「面白かった」と笑顔を見せると、秋川さんは「親子のふれあいがあるから、(子どもの興味も)続くのだと思う」とその姿勢を絶賛しました。