2024年12月15日、満席のライブ会場で歌うのは、2025年に歌手デビュー40周年を迎える、斉藤由貴さん(58)。
斉藤由貴:
皆さんこんばんは、「斉藤由貴クリスマスライブ2024」へ…ようこそ。
『めざまし8』は、横浜で行われた斉藤さんのクリスマスライブに独占密着。
“歌うこと”への秘めたる思いや、長女・水嶋凜さんの芸能界入りについても語ってくれました。
すべての人が楽しんでもらえるように
1985年2月、18歳のときに「卒業」で歌手デビューした斉藤由貴さん。
「スケバン刑事」をはじめ、数々のドラマや映画に出演し、トップアイドルとして活躍。
私生活では3人の子宝にも恵まれ、気づけば歌手デビューからまもなく40年を迎えます。
58歳になった現在も、毎年コンサートを開催している斉藤さん。本番前に必ずすることがあるといいます。
――今のはなんのチェックなんですか?
斉藤由貴:
(会場での)見え方。一番端っこのところとかが、どれくらいまでの角度から見えるかとか、どれくらいで見切れるかとか、各会場必ず。
来てくれたすべての人が楽しんでもらえるよう、会場からの見え方を細かくチェック。
スタッフの誕生日にはバースデーケーキをサプライズでプレゼントするなどの細かい気配りも…。
歌手デビューからまもなく40年。
斉藤さんは、どのような思いを持って芸能活動を続けてきたのでしょうか?
斉藤由貴:
自分の目の前にあることを楽しんだり、仕事をおもしろがったり、生きて何かやってることをなんとなく楽しんでいる。ふわふわっていう感じですね。
娘への思い「私の名前を出さない方が…」
2022年には、長女の水嶋凜さんが斉藤さんの名曲「予感」で歌手デビュー。
この時に親子であることを公表したことについて、母親としての思いを明かしてくれました。
斉藤由貴:
あんまり私はね、どうだったのかなって正直思ってる。
私は正直言って、私の名前をずっと出さない方がよかったんじゃないかなって思っています。私が積んできたキャリアってこともあるし、いろいろなことがあったので、関係なく女優って仕事が好きなら、関係ないところからスタートしてもよかったんじゃないかなって、正直思ってはいるんですけどね。
支えになった最愛の母と “歌うこと”
斎藤さんにとって“最愛の母”の存在は、とても大きいと語ります。
斉藤由貴:
母がとにかく、それこそ私が20歳くらいのときに、私がどうしたらいいか分からなくて「わ~」ってなったりとか、あまりにも忙しいときに、「何がこの先あろうと、私はあなたの味方だから」って言われたことがあって。
いやぁ、私みたいなのを娘に持ってたいへんだろうなって思うんですけど、朝は暗いうちに家を出て、夜は今日中には帰ってこないという日々を何年も暮らしていたわけですけど、どんなときでも絶対ににっこり笑って、おかえりとかいってらっしゃいとかっていうことを欠かさなかったから本当に偉いなって。
そんな母の背中を見て、走り続けてきた斉藤さん。しかし、自身の歌については、意外な本音も…。
斉藤由貴:
私は基本そんなに、技術的なことで言えば歌がそんなに上手ではないんですね。
ですから、自分にできる表現、お客さんに届けられる表現っていったら、やっぱり演技表現だと思うんです。
そうやって歌うと、歌いながら自分が納得できる。自分が本当に歌の中にのめりこむことができる、歌の世界に。
2024年最後の『卒業』で涙
そして迎えた、2024年最後となるステージ。その最後の曲は…やはり『卒業』です。
斉藤由貴:
この仕事を始めて、もう早いもので私は40年たつんだそうです。
もう、あんなにたくさんのことがあったのに、特に濃密な若い時代を、あんなに忙しくて濃密な、きらきらした若い時代を送ったはずなのに、いろんなことが遠い過去になるとそんなにたいしたことじゃなくて、「あぁ人生ここまできたんだな」と正直そんな感じの感想です。
斉藤由貴:
でもそんな中でも、もう何遍も歌い続けているからかもしれませんけど、この曲は私にとって一生の宝物だと思います。
(『めざまし8』 2024年12月17日放送より)