元モーニング娘。のメンバーで、2025年6月よりソロアーティストとしてavex traxからメジャーデビューした鞘師里保さんが、めざましmediaのインタビューで新たにリリースしたEP『Too much!』に込めた思いだけでなく、グループ所属当時のエピソードやソロ活動での目標などを明かしてくれました。

2011年にモーニング娘。9期メンバーとしてデビューし、“エース”と呼ばれるなどグループをけん引。そして17歳だった2015年12月、人気絶頂の中、同グループを卒業した鞘師さん。
以降はダンス留学のため渡米し、2020年より芸能活動を再開しました。
2021年8月には自主レーベル「Savo-r(セイバー)」を設立し、ソロアーティストとしての音楽活動を開始。

そして、2025年6月よりavex traxからメジャーデビューし、7月23日にはEP『Too much!』をリリースした鞘師さんにめざましmediaがインタビュー!

モーニング娘。を経てのソロ活動は「ちょっと寂しさを感じる」

――デビューシングル発売、おめでとうございます!

ありがとうございます!

――まず、憧れのアーティスト像はありますか?

私が幼少期に見て育ったのが、三浦大知さんとか倖田來未さんとか。
歌って踊れる方々だったので、パッと思い浮かぶ先輩方はそのお二人ですかね。

幼少期からダンスミュージックに触れてきた鞘師さんは、2011年にモーニング娘。9期メンバーとしてデビューし、2015年12月にグループを卒業。
そんなアーティスト活動の原点とも言えるモーニング娘。時代のエピソードについて伺いました。

――鞘師さんといえばモーニング娘。という経歴があると思いますが、モーニング娘。で過ごした時間というのは、今振り返ると鞘師さんにとってはどんな時間でしたか?

本当にそのときはもう人生の全てみたいなものだったので。
モーニング娘。での活動に何もかもを捧げていた“青春”みたいなものです。

だから、学校のような場所でもあるし、でも家族といるよりも仕事のことを考えている時間の方が正直長かったので、そういう家族みたいなものもグループ活動の中にありましたね。だから10代の全てっていう感じです。

――モーニング娘。での活動で、いま役に立っていることはありますか?

でも、とにかく厳しく育てられたっていうのは役に立っているのかなと思います(笑)
すごく概念的な話なんですけど。

――例えばどんなことなんでしょうか?

「今いる場所が当たり前じゃない」ということは、常に意識させられていたので。
何か常に“なぜ私は今こうしていられているのか”を客観的に見るっていう視点を大事にしなきゃいけないし、それを忘れたらいけないなと思っています。

それが活動に対しての、自分のモチベーションにすごく関わっているなと思います。
感謝も生まれるし、頑張らないと今を維持し続けられないよとか、もっと上に行けないよとか、そういう気持ちというか。

――それも今、活動していて思うときがあるということですね。

そうですね。もう常に感じています。

自身の“青春”だと語るモーニング娘。時代の経験は、今の活動にも生きているといいますが、当時とソロアーティストとしての活動での変化を聞いてみました。

――以前、モーニング娘。として活動しているときと、ソロ活動では何か違うところはありますか?

基本的にしっかりとグループ時代はプロデュースしていただいていたので。

これを頑張ってと渡されたものを全力で練習して、全力で表現して頑張るっていうのが昔だったとしたら、今は自分が曲を聞いてる人に何を伝えたいのか、どういう人間であることを示したいのかとか、そういう基本的な根っこの部分からライブの構成だったり、セットリストであったり、どういう衣装を着たい、メイクをしたい…もう自分で考えることがたくさんあるので。
そういうものはさらに大変に感じていますね。

あとはもちろんチームでやらせていただいているので、そういう部分で孤独感はないんですけど。特に私の記憶の中で(モーニング娘。は)10代のときの活動だったというのもあるので、めっちゃみんなと言い合いしながら、喧嘩もしながらやってきていたので。
そういうのとはまた違う、練習をするときも基本的には常に一人だし、なんかふとしたときに一人だなって思っちゃうときはありますね。

――やっぱり寂しいですか?

ちょっと寂しさを感じます。

それこそ余談になりますけど、当時の同期の子と一緒に歌う機会がこの間あったんですけど、なんか楽しくて。
ワチャワチャしゃべくりしながらステージに立ってたり、リハーサルしてたりっていうのが懐かしくなりました。

――歌でいうと、元々モーニング娘。で活動しているときから歌がすごく上手な印象でしたが、ソロになってから歌い方が少し変わったかなと思いました。何かトレーニングをされたりしたのでしょうか?

トレーニングは常にやっていて。
インスタントに1回限りで、その後のことは考えずにやっていいんだったら、ずっと昔の歌い方のままでもいけてたんですけど。

やっぱり長く歌い続けたいというのを考えたり、自分の身の丈に合うっていうんですかね。
今の自分に合った歌い方っていうようなものを考えたときに、ちょっと直していくというか、変えていかなきゃいけない部分がすごくあるなっていうふうにはずっと思っていて、今も感じています。そのクセを変えて、難しいですけど、意識してやっています。

――また、モーニング娘。といえば、つんく♂さんならではのリズム“16ビート”があるかと思いますが…

そうですね。ずっとたたき込まれてきた16ビート。

――あれは表現の中で今でも生きているものですか?

でも、やっぱり新しくご一緒する人たちと曲を作るときに、レコーディングとかで「16ビートやっぱり刻まれてるね」って(笑)

やっぱり英才教育がって、すごいって言っていただけることもあるんですけど、それも表現の仕方を楽曲によって変えていく必要があるかなとは思います。

昔だと、結構歯切れのいい歌い方をすることによって表現することを意識していたんですけど、今はもっとグルーヴ感みたいなところで表現できるように頑張っています。

10代の全てだったというモーニング娘。の活動を経て、2025年6月にソロアーティストとしてメジャーデビューを果たした鞘師さん。
今回、7月23日にリリースしたEP『Too much!』に込めた思いや推しポイントを伺いました。