安田美沙子さんが、専門家とともに生理やPMS、更年期障害について考えました。
女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げる『ノンストップ!』(フジテレビ)の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「知っておきたい“生理のコト”」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、坂上忍さん、安田美沙子さんが話し合いました。
安田美沙子「生理は病気ではないから頑張らなければと思って…」
まずは安田さんが「生理は病気ではないので、“2日目”でも頑張らなければという流れがあった」と、生理の日の大変さを告白。
千秋さんは「学校で男女分けられて、女の子だけ生理の授業を受けたせいで、『(男性に)話してはいけないこと』というイメージがあった」と、過去の「生理」の扱い方の問題点を指摘しました。
坂上さんが「自分は家庭内でも踏み込んでいく方。奥さんが『いつもと違う』という状況を繰り返すくらいなら、『今は生理だ』と言ってくれるほうがラクだと伝えて、夫婦で話し合った。言ってもらえるようになってからは、自分からも気付けるようになった気がする」と語ると、男性側の理解が必要だと考える竹山さんも「男性が生理用品を普通に買える世の中になると良い」と理想を。
スタジオに登場した産婦人科医の高尾美穂先生は「以前は女性側も生理を隠す風潮にあったが、最近では困っていることがあればお互いにできることをやるという流れになってきて、生理についても男女一緒に考えられるようになったのでは」と、男女ともに意識が変化しつつあると分析しました。
生理用の鎮痛薬は痛くなる前に飲む!生理で会社を休みたくなったら迷わず婦人科で相談を!
生理の症状の中でも特に理解が進みづらいのが、生理前に体調やメンタルに変化が出る「月経前症候群(PMS)」。安田さんは、「腰痛、空腹感で(食べ過ぎて)太るなどのほかに、40代になってからむくみがひどくなって、仕事が大丈夫か心配することもある」と症状を打ち明けました。

高尾先生によると、「明らかに出血をする『生理中』はわかりやすいが、生理前は本人も把握しづらい。一方で、女性の4人に3人が体の変化やメンタル的な変化を感じているので、まずは体の自然な変化から起こる症状であることへの理解が必要」と訴えました。
「母が『薬は飲むべきではない』と考える人だったので、鎮痛剤を飲むのをためらってしまう」という女性のお悩みでは、三上アナから「飲んだら負けという気がしていたし、毎月飲むことへの抵抗があった」と共感の声が上がりました。

高尾先生は「用法用量を守って、数日〜1週間薬を飲むなら毎月飲んでも問題ない」と「飲んだら負け」の精神論を否定し、「鎮痛薬は痛くなる前に飲んでほしい」とポイントを伝えました。

子宮の中に作られた妊娠できる状態の“ベッド”が使われなかった場合、“ベッド”を体の外に出すために子宮の筋肉が伸縮する際に感じるのが「生理痛」。鎮痛剤は痛み物質が作られないようにブロックする働きをしているので、痛みが始まる前に飲むほうが効きやすくなるのだとか。
千秋さんは「イザという時に薬が効かなくなるのではと思って、友だちにも『そんなに飲まないほうがいいよ』と言っていたけれど、間違いだったんですね」と回想しました。
また高尾先生は、「生理がしんどくて(仕事や学校を)休みたい」と思うレベルの症状は「月経困難症」の可能性があるので、婦人科に相談して欲しいとも訴えました。

安田さんの「人と比べられないので、どのくらいで受診するべきなのかもわからない」という不安には、高尾先生が「生活に支障が出たら病院へ、という考え方で良い。困っていることがあったら解決するための方法を探すべきなので、『我慢する』以外の対策を考えましょう」と寄り添いました。