7月30日、国内歴代最高気温の『41.2℃』を記録した、兵庫県丹波市。

午後10時を回っても、取材スタッフの手元の温度計は28℃を指していました。さらに、サーモカメラをのぞくと、街の至る所が真っ赤に…。

田中良幸リポーター:
まだこのアスファルトの道路に40℃近いような熱が残ったままですね。道が相当、熱を保ったままになっています。建物も壁のところも赤いところが多いです。35℃以上…建物自体が熱を持っています。

全国276地点で35℃を超える猛暑日となった30日。
京都府福知山市でも、今年(2025年)初の40℃超えとなる40.6℃を観測。岡山県真庭市では、中国地方で初となる40℃超えとなる40.3℃の酷暑日となりました。
猛暑の中“涼”を求めて「冷泉」に
命に危険を及ぼすほどの危険な暑さが続く中、 “涼”を求めて『サン!シャイン』が訪れたのは、長野県茅野市の標高1700mの場所にある温泉宿「渋・辰野館」です。

暑い中、ひっきりなしに訪れる利用客。
それもそのはず、この温泉は「冷泉」と呼ばれる約20℃の源泉で、神経痛や関節痛の緩和、疲労回復などの効能があるといいます。

静岡から来た女性:
夏は絶対、冷泉がいいです。温泉効用はたっぷり浴びられるけど、のぼせず、すっきり帰れる感じ。(きょうは)人多いです、いつも貸し切りなんですよ。

東京から来た女性:
すっごい気持ちよかったです。冷泉がすごく冷たくて、夏にぴったりで最高でした!
静岡から来た女性:
今、お風呂上がりなんですけど、汗出ていません。顔からも首からも。体が温まりすぎないけど温泉が楽しめるっていうのは、この冷泉の良さだと思います。

浴場内には40℃のお湯もあり、交互に入る「温冷交代浴」がオススメだそうです。

男湯には、仕事でドイツから来たという男性が。熱い温泉には入ったことがあるそうですが、「冷泉」は、今回が初体験だといいます。
まずはゆったりと40℃の温泉を楽しんだあと、意を決して冷泉へ…。

ドイツから来た男性:
冷泉にも入ってみるよ…ものすごく冷たいね!

膝まで入ってみたものの、冷たさに驚きすぐに40℃の温泉に避難。熱い温泉の方がお好みのようでした。
隠れた“ひんやりスポット”「大谷資料館」
30日、最高気温35.5℃を観測した栃木県宇都宮市にも、“ひんやりスポット”があると聞き、向かってみると…。

人々が並ぶ先にあったのは、宇都宮の人気観光スポット「大谷資料館」。

しかし、なぜ歴史を伝える“資料館”が猛暑に人気なのか?出てくる人たちの服装を見てみると、上着を羽織っている人や、長袖の人まで!?中に一体何があるのか、取材スタッフが向かってみます。

中に入ると、見えてきたのは深さ最大30mの巨大な地下空間。そう、実はこの施設は大谷石採掘場の跡地に作られたもの。奥に行けば行くほど、気温がグングン下がっていきます。

入って30分ほどで、手元の温度計は15.8℃を指し、外の気温との温度差は約20℃。ひんやり…というより寒いと感じるほどに。

来場者も「こんなに寒いと思っていなかった」「北極みたい」「冷凍庫」と口にします。広報の小野さんによると、今年は連日の猛暑で来場者が急増しているといいます。

大谷資料館・広報 小野友也さん:
今年は6月半ばくらいから猛暑が続いているので例年に比べてお客さんが多いです。平日でも夏は1日2000~2500人くらい、土日だと3000~4000人の方が来館されています。

しかし、中は寒いほどの涼しさでも、外はあつ~い夏。
外に出た瞬間、あまりの気温差に取材のカメラのレンズや、めがねが曇ってしまうほどでした。羽織った上着を脱いだり、すぐにハンディーファンを回す人の姿も。

経験したことのない暑さが襲う、今年の夏。7月31日も40℃に迫る予想となっています。
(『サン!シャイン』 2025年7月31日放送より)