今年2025年5月に大きな話題となった、梅宮アンナさん(53)と、今月還暦を迎える7歳年上のアートディレクター・世継恭規さん(59)の“出会って10日婚”。
アンナさんは去年、乳がんのステージ3aと診断されてから、現在もがん闘病を続ける中での結婚となりました。
一方の世継さんも、脳梗塞などの大病を経験し、現在も後遺症が残っている状態。
互いに“弱さを知る者同士”だからこそ築ける夫婦の関係は、”新しい力を生み出す絆”へと変わってきています。
そんな2人に、『めざましmedia』が“結婚とがん闘病”をテーマに初2ショットインタビュー。
結婚は、がん闘病を続けるアンナさんの心に、どんな変化をもたらしたのか?
夫・世継さんから見た、がんと向き合う妻・アンナさんの“強さ”とは?
夫婦として歩み始めた2人が語る、“生きること”のリアルをお届けします。
「私でいいのかな…」結婚を前に悩んだ“乳がん闘病”の現実

Q結婚を決める時、アンナさんのご病気のことは気にならなかったですか?
世継:
まず、梅宮アンナさんという人は知っていたけど、「昔よくテレビ出ていた人だな」くらいしか知らなかったし、今どんな活動をしている人かも知らなかったです。
言ったら怒っちゃうかも知れないけど「終わったコンテンツの人かな」と…。
アンナ:
ひどいでしょ(笑)本当にひどい(笑)
世継:
出会う3日前に、中学生の時の同級生に紹介してもらったんですけど、「梅宮アンナ」と聞いて「会いたくない」と言ったんです。
でもなんか、どんな人なのか気になって…ある雑誌のインタビューを見つけて、がん闘病の時に自分をどう奮い立たせたかという記事を読んだ時に「なんてすごい人なんだ」と思って、改めて連絡しなおして。「俺のほうから会いたい。会わせてくれ」と言って、それで日取りが決まって会ったんですよね。

アンナ:
私の病気のことは気にならなかった?
世継:
気にならなかったよ。…だってわからないから。自分ががんだったら気になるかもしれないけど…気にならないよ。
アンナ:
私は(世継さんの病気を)どう思ったかと言うと、糖尿・脳梗塞・脳出血、3つ抱えている人との結婚、どうしようかって思った。結婚して、明日倒れちゃうかもしれない。それも考えて、それでも結婚したかった。

Qアンナさんは結婚するとき、自分の病気のことも考えましたか?
アンナ:
うーん…そこなんですよね。(私で)いいのかなって一瞬思いましたよ、やっぱり。病気だから。
世継:
「いいのかな」っていうのは、お断りしようってこと?
アンナ:
うん…私が病気だから、申し訳ないかなって。
乳がんの告知を受け止めるのに必要だった”10日間”
去年2024年8月、乳がんのステージ3aと診断されたことを公表したアンナさん。
当時、がんであることをどう受け入れ、どう闘病と向き合っていったのでしょうか?
Q乳がんの告知を受けたとき、最初に思ったことはどんなことでしたか?
アンナ:
私の場合は小さい時から父親にがんの話を聞かされて育っているので、「来る時がきた」という感じだったんですよね。そういった意味では、あまり驚かなかったんです。打ちひしがれて、パニックになって...ということもあんまりなかった。
ただ、がんのことを知っているつもりだったけど、実際にがんになって自分は知らない事が多いなって気付きました。
例えば私の場合は発見時、既にステージ3aだったので、医師から「治療はまぁまぁ長いフルコースです」と言われて、あ、“フルコース”って言うんだとか、三大治療である抗がん剤・手術・放射線を”標準治療”って言うんだとか、知らなかったですよね。

Qがんを受け入れながら知識も身に付ける必要があるんですね?
アンナ:
だいたい女性は診断を受け入れられるまでに1カ月くらいかかるんですって。男性はもうちょっと長いみたいです。その1カ月間は、泣いて理解をして...という感じで、受け入れるのに必要な期間だと思います。