2026年は「丙午(ひのえうま)」の年、“火の気”が満ちると言われる1年はどんな年になるのでしょうか?占術研究家・水晶玉子さんが、2026年の運勢と開運ポイントを解説します。
東西を超えて占術の幅広いメソッドを研究し、その的中率の高さから絶大な人気を誇る水晶さんが『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2026』(世界文化社)を上梓。本書は日本古来の吉日を味方につけ、1年のスケジュールを立てるのに適したオリジナル和暦ダイアリーです。
「良い運気・悪い運気の時に何をするかが大切」と語る水晶さんに、2026年の運気と開運術、和暦(わごよみ)の活用方法について聞きました。
水晶玉子「2026年はいろいろなものが白日の下に晒される年」
――2026年「丙午」は、どのような1年になりそうでしょうか?
十干の「丙(ひのえ)」は「火の陽の気」であり、十二支の「午(うま)」も「火の気」の干支となります。「火と火」なので、明るく勢いのある年になると思います。
2025年は「乙巳(きのとみ)でしたが、「乙(きのと)」は草花や草原のイメージで「巳(み・へび)」も火の気だったので、「草原に火がつくと燃え広がる」という、いい意味でも悪い意味でも“炎上”といったことが起こりやすい1年でした。オセロでいうと、白が黒にひっくり返るように姿を変える様子は、芸能界でも政治の世界でも見られたような気がします。
「丙午」の1年は、「乙巳」の気を引っ張りつつ、いろいろなものが白日の下に晒され、太陽の光に照らされる。さらに明るみに出てくるということが、まだまだ起こると思います。
――「さらに明るみに出る」と言われると、なんだかドキドキします。
でもそれはネガティブなことではなく、明るみに出して、またそこから新しいことを始めていくという流れにもなるので、新しいこともたくさん始まる年になると思います。「火の気」ですから、決して暗くはない。明るく楽しいといえばエンターテインメントの分野です。新しくて楽しいコンテンツも増えていくイメージです。
――水晶さんは、「和歴」に基づいた開運方法をアドバイスしています。日本で生活する人にとって「和暦」というのはやはり大切なのでしょうか?
和暦は、日々、巡る「十干十二支(じっかんじゅうにし※)」を基本にしています。すなわち、干支の巡りは「五行(ごぎょう※)」の循環です。木が燃えて火になって、火から土が生まれ、土の中から鉱物が生まれ、鉱物の表面に水が張って、水が木を育てる…という風に循環しています。そしてその木を切るのは金、といったようにそれぞれが抑える力もある。そういった自然の循環を説いているものなので、やはり「運気」は巡るという考えが和暦の良いところです。
※十干十二支:「十干(甲・乙・丙…)」と「十二支(子・丑・寅…)」という2つの要素を組み合わせた、60通りの周期。年・月・日・方角・時刻などを表す暦法システムで、「干支(えと)」の本来の形
※五行思想:万物は火・水・木・金・土(七曜の命令)の5種類の元素からなるという説
――ダイアリーには、「一粒万倍日(※)」「天赦日」「寅の日」「己の日」など、よく耳にする「金運・開運日」も記されています。
私が若い頃は、誰も「一粒万倍日」なんて気にも止めなかったのに、今はみなさん気にされていますよね。宝くじ売り場にも「本日は一粒万倍日です」なんて張り出されているのを見た時にはびっくりしました(笑)。
みなさんそういった「吉日」を求めていたんだなって。和暦にはもちろん悪い暗示のようなものもありますが、私は基本的に吉日をお伝えするようにしています。やはり、良い日に行動するというのは、運気をよくするポイントになります。運気が悪い日には、様子見して慎重に行動する。誰にでも良い日も悪い日もあるので、そういうメリハリみたいなことが開運に繋がります。
※新しいことのスタートや、金運に関わる行動を起こすのに最適な日とされる
――ずっと運気の良い人はいないということですね。
もちろんそうです。ただ、良い運気・悪い運気の時に何をするかということで、運勢の差がついていきます。失敗する人というのは、悪い運気の時に「何とかしよう」と思って、慌てて行動することがすごく多いですね。
――「何とかしよう」と、開運スポットに行くという行動は逆効果になりますか?
そんなことはなく、悪い運気の時にそういう場所に行くのは、それこそ勝負に出るよりずっといいです。なので、自分の注意したほうがいい日を知っておくほうが、運気を上げる近道ではあります。
「良い日に行動する」というのも、何をしたらいいか分からない場合は、買い物でも全然かまわないのですが、重要な話とか告白などをその日にするのもいいですね。結果がダメだったとしても、良い日にしたのにダメだったのなら諦めがつくじゃないですか。これが、実は悪い日だったら、なかなか諦められないですから。
「丙午」がどんな年になるのか、和暦をもとに運気の考え方についても解説してくれた水晶さん。インタビュー後半では、ダイアリーを活用した2026年の運気アップ方法を聞きます。
