世継:
結婚してすごくわかったのが、この人真剣に生きているなって。
全部「月9ドラマ」のセリフみたいに言うから、はじめは言っていることがあまりピンとこなくて、「テレビに生きている人はみんなテレビのセリフみたいに言うのか?」と思っていたけど、そうではなくて。
本当に真剣に生きているから、そうなっちゃうんですよね。すごく勉強になるというか…すごく…考えますよね。
で、そんな彼女のために何かやってあげたいなというのは、本当に毎日毎日考える。

今いちばん自分にとって大切なことは何なのか?仕事なのか?お金なのか?って考えたら、やっぱりアンナしかない。
「この人しかいない」って思えたからプロポーズしたんだけど、「はい」って言った「はい」の責任感っていうのは、僕の数百倍、彼女は考えています。

“出会って120日”で生まれた強い絆

アンナ:
私たちって健康な身体じゃないわけだから、お互いが。それだから分かり合えることがあって。
それこそ、(世継が)痺れてます、私も痺れてます、とか。でも逆もあって、自分達が身体がしんどい時に、やっぱり相手に求めますよね、優しくしてほしい、こうしてほしい、こうしてほしいとか。それが全く一緒の時があるから。
こっち(世継)も優しさを求める、私も優しくしてほしい。「それ私もなんだけど、私たち大丈夫かな…?」って思ったりとか。似ているんですよ、私たちって。

世継:
まだ知り合って4カ月しか経っていないからね。

アンナ:
120日しか経ってないからね(笑)120日ですよ。だから、それはやっぱり、毎日「こんなところがあるんだって」思うし。
でもなんか、120日しかいなかった感覚はないんだな。もう20年ぐらいいた感じがしています。

アンナ:
がん治療しながら結婚するケースってそんな多くないような気がします。
病院で「おめでとうございます」って言われるのってたぶん退院の時ぐらいですが、自分が通っている病院で、結婚した後にみんなに「おめでとうございます!おめでとうございます!」と言われたのは、なんか自分で「不思議だな~」って思いました。

世継:
最終的には僕は幸せだし、アンナも幸せだといいなって毎日思っています。
この4カ月の総決算でいくと、心で繋がるというのは、愛っていうのはこんなに深いものなんだって思ったし、本当に15年とか20年に匹敵する、絆の深い4カ月だったと思います。

※本記事は個別の診断・治療を示すものではありません。体調に不安を覚えた際は、必ず医療機関にご相談ください。