スティンガースルームで、二階堂が詐欺で使われる「DAPL」の説明をする。DAPLとは、D(ディテール)=詳細な設定、A(オーソライズ)=権威づけ、P(プライド)=自尊心をくすぐる、L(リミット)=時間に制限をかける、の意味。
二階堂は、ワインセミナーで仁井谷たちが使った騙しのテクニックを解き明かした。
その後、顧客としてオフィスに潜入する二階堂。しかし、巧妙に隠しカメラを仕込むも、警戒心の強い仁井谷にバレてしまう。

詐欺グループに詐欺を仕掛ける二階堂(森川葵)や乾(藤井流星)らだが…
手強い相手に西条は「スティンガースが投資詐欺を仕掛けてみるのはどうだ?」と提案。そこで二階堂は、すでにインド映画会社の合併話をネタに投資詐欺を始めている彼らを逆手にとり、日印合作のインド映画の儲け話を仕掛けることにする。
乾がプロジェクトを統括する代理人、水上が日本とインドを繋ぐ文化庁の職員、小山内誠(井内悠陽)が制作プロダクションのマネージャーに扮し、詐欺グループのオフィスへ。インドの映画会社の買収を持ちかける。

20億円を出資し上場後に売れば1000億円以上の価値に。なぜ、1000億円に化けるのか──。水上がこの映画の「ディテール」を説明し、すでに世界配信が決まっているこの作品は「絶対にコケない」と乾が豪語する。
不審を抱く仁井谷に対し、水上はインドの文化大使を紹介すると宣言。「オーソライズ」、権威づけの詐欺テクニックだ。
それでも、仁井谷は慎重な姿勢を崩さない。しかも日本側の監督に今日会いたいと電話をかけてきた。そんな無茶な要望にも、相手の「プライド」をくすぐるチャンスだと、二階堂はOKを出す。
実際に撮影が行われているスタジオで休憩中のタイミングを狙い、仁井谷らを案内。その先に、監督に扮した関口が待機していた。仁井谷は怪しむが、声をかける直前に休憩が終わり、ピンチを逃れる。

しかし、仁井谷が「監督が演出してるところを、実際に見ておきたい」と言い出し、再びピンチに陥るスティンガース。
そこにセレブに扮した二階堂がやってくる。「1週間いただけたら20億円全額、耳を揃えてお支払いいたします!」と、大声でわめく二階堂。

すると仁井谷は彼女を制し、すぐに入金できると宣言する。最後の「リミット」が効いたのだ。
これで詐欺グループの口座が空になれば、投資家から集めた金を運用する気がないと証明できる算段だった。