シャンパンを手にし、カヲルと並んでコールを受ける愛実。その時、10周年月間の成績発表が始まった。
看板ホストの座を狙っていたカヲルだが、今回もつばさからその座を奪うことはできず、悔しさを隠せない。

気まずさを感じた愛実は、そろそろ帰ろうと会計を頼む。明細を見て5万円程度だと思いカードを出すが、よく見ると、その金額は50万円を超えていた…。
平静を装い会計を済ませた愛実は、店を出る際にカヲルに手作りの教材を手渡した。
カヲル(ラウール)は愛実(木村文乃)の作った教材に温かさを感じ…
カヲルの部屋を松浦が訪れる。松浦はカヲルに、せっかく育てたのにいきなり50万円も払わせたら後が続かない、客に金を払ったことを後悔させるなと伝える。
1人になり、カヲルは愛実の教材をめくる。それは手書きで丁寧に作られた、温かいものだった。ふいに、苛立ちに襲われて…。
愛実が帰宅すると、川原が父・誠治(酒向芳)と談笑していた。近くまで来たという川原は、帰り際に愛実に「結婚はやめない」と宣言し、顔を背ける愛実の頬にキスをする。

小川家を出た川原は、浮気相手の田所雪乃(野波麻帆)に電話で別れを告げた。
カヲルは母・香坂奈央(りょう)とその夫・香坂充(木原勝利)が経営している美容院へ。充に対し、奈央を使って金を無心するのをやめるように伝えるカヲル。充は「300万円を融通してほしい」と要求し、ホストなら軽く稼げるだろうと軽口を叩いた。
カヲルから電話を受け、愛実は屋上の“教室”へと向かう。
あんなに大金を払わせたのになぜ来てくれたのかと問うカヲルに、愛実は金を払ったのは自己責任だと答え、授業を始めようとする。

そんな愛実に封筒を渡すカヲル。その中にはホストクラブで愛実が払った分の札束が入っていた。
カヲルは「先生といるの、しんどくなってきた」と話し、「これ以上、無理」とつぶやいてその場を立ち去ろうとする。その背中を、愛実は咄嗟に呼び止めて…。
