次の土曜日。いつもの屋上で待つ愛実の元へ、遅れてやってくるカヲル。シャープペンシルをプレゼントして授業を始めようとする愛実に対し、カヲルは仕事の話をし、遠まわしに店に来てほしいと誘う。

愛実がきっぱりと断ると、カヲルは態度を一変させ「つまんねー女」と一蹴。読み書きの練習はずっと気が乗っていなかったと打ち明ける。ショックを受けた愛実は、その場から立ち去った。

1人になった屋上で、カヲルは読み書きが苦手なせいでつらい思いをした幼少期を思い出していた…。

愛実(木村文乃)と川原(中島歩)の両家顔合わせが行われるが…

カヲルはピエタス女学院に、愛実から課されていた“宿題”を郵送。実は、愛実をわざと怒らせ、そのあとに優しくすることで、自分の客にしようと目論んでいたのだ。

カヲルから届いた封筒をこっそり開封しようとする愛実だが、思い直して中を見ないままゴミ箱に捨ててしまう。

別の日。愛実の家で、愛実と婚約者・川原洋二(中島歩)の両家顔合わせが行われた。

和やかな雰囲気で談笑するなか、愛実の父・誠治(酒向芳)は面接官のように川原に矢継ぎ早に質問し、「血反吐を吐くまで働いてみろ」などと古い価値観を押し付ける。

部屋には微妙な空気が流れ、邪険に扱われる母・早苗(筒井真理子)は鬱憤を溜め込んでいた。

顔合わせが終わり、並んで歩く愛実と川原。川原は愛実の手を取り、翌週の金曜日に式場を見学したあとでホテルに泊まろうと提案。しかし、愛実は土曜日に百々子と約束があると言って断る。

川原はふいに愛実を抱きしめ、キスしようと迫るが、明らかに乗り気でない愛実の様子に、体を離した。